望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・スタジオの日々・道具を作る

2013-05-19 00:23:09 | 舞台・ウラ話

小劇場の公演は、
ほとんどの場合、自分たちでセットを作ります。

そういう大工仕事のことを「タタキ」と呼び、
まぁ、小劇場の男の役者で、
タタけない人間はまずいません。

ま、たま~に、タタいている顔をして、
ウロついてるだけのヤツもいますけど(笑)


女子はその間、衣裳や小道具など、
違う仕事をすることが多いんですが、
(いても邪魔になるしね)

そんな女子たちも、
力仕事でなければお手伝いすることがあります。


たとえば、色塗り。

この前も出しましたが、この大量のよしずを、


舞台の壁一面に張りめぐらすために、


これだけのよしず全部に、ニスを塗りました。



  が!

これが飛び散る、飛び散る!
そして、落ちない!

私のジャージも、みごとにドット柄に。
その上、手やら顔やら、ほとんど皮膚病!



ちょっとぉ~、
2日後には本番なんですけど~

「ウチに帰ってから、
 爪でこすって、1個ずつ落としていったんだけど、
 だんだんホクロと見分けつかなくなっちゃって」

「そうそう、無理して取るから、肌が赤くなるし」

「私は、1個ずつ取るの面倒だったから、
 マニキュアの除光液でこすってみたんだけど、
 それでも取れないのよ~」

「望子さん・・・、除光液はやめましょう。
 いくらなんでも、肌を傷めすぎです」


翌日、これを取るための苦労話に花が咲き、
みんなの努力はわかりましたが、

  結局、

「取れた」という人はいませんでした 


顔はメイクで隠し、
腕は・・・着物だから、見えても一瞬。
大丈夫だろう、ということで、
まぁ、確かに大丈夫でしたが、

ニス、おそるべし!

千秋楽でも、まだポツポツ残っていました。



でもね、このよしず、
きっとまた使われると思います。

パラノイアさんの公演を観に行って、
これが使われてたら、ちょっと嬉しいだろうな。


「あのね、あのよしず、私も塗ったんです!
 あの、まだらな部分、あの辺りが・・・

とか、隣のお客さんに言わないようにしないとね








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