小劇場の公演は、
ほとんどの場合、自分たちでセットを作ります。
そういう大工仕事のことを「タタキ」と呼び、
まぁ、小劇場の男の役者で、
タタけない人間はまずいません。
ま、たま~に、タタいている顔をして、
ウロついてるだけのヤツもいますけど(笑)
女子はその間、衣裳や小道具など、
違う仕事をすることが多いんですが、
(いても邪魔になるしね)
そんな女子たちも、
力仕事でなければお手伝いすることがあります。
たとえば、色塗り。
この前も出しましたが、この大量のよしずを、
舞台の壁一面に張りめぐらすために、
これだけのよしず全部に、ニスを塗りました。
が!
これが飛び散る、飛び散る!
そして、落ちない!
私のジャージも、みごとにドット柄に。
その上、手やら顔やら、ほとんど皮膚病!
ちょっとぉ~、
2日後には本番なんですけど~
「ウチに帰ってから、
爪でこすって、1個ずつ落としていったんだけど、
だんだんホクロと見分けつかなくなっちゃって」
「そうそう、無理して取るから、肌が赤くなるし」
「私は、1個ずつ取るの面倒だったから、
マニキュアの除光液でこすってみたんだけど、
それでも取れないのよ~」
「望子さん・・・、除光液はやめましょう。
いくらなんでも、肌を傷めすぎです」
翌日、これを取るための苦労話に花が咲き、
みんなの努力はわかりましたが、
結局、
「取れた」という人はいませんでした
顔はメイクで隠し、
腕は・・・着物だから、見えても一瞬。
大丈夫だろう、ということで、
まぁ、確かに大丈夫でしたが、
ニス、おそるべし!
千秋楽でも、まだポツポツ残っていました。
でもね、このよしず、
きっとまた使われると思います。
パラノイアさんの公演を観に行って、
これが使われてたら、ちょっと嬉しいだろうな。
「あのね、あのよしず、私も塗ったんです!
あの、まだらな部分、あの辺りが・・・」
とか、隣のお客さんに言わないようにしないとね
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