今回、本番寸前のスタジオ稽古でも、
やっと台詞が入るか入らないかの状態で、
みんな、
まぁ、いろいろとやっていましたが、
やはり極めつけは私のようで
今回の私の役は、
品川宿の盗人旅籠の女将。
それだけに、口調も、
できるだけドスをきかせて、
「で、もしかして、鼬(イタチ)の清吉のことかい」
・・・と言うつもりだったんです。
ところが、
ドスをきかせたまま、
「で、もしかして、イワシの清吉・・・あ 」
もちろん、大受けでした
「イワシ・・・、弱そう~」
「なんか、生臭い~」
今回の役は、受けなくていい役なんだけど
まぁ、もちろん稽古ですし、
それはそれで終わったんですが、
ところが・・・、
なんと自分の中に、
「イワシの清吉」
・・・が、インプットされちゃったんです。
なにしろ、ホントにまた口から出ちゃいそうで、
恐くて仕方がない。
ブツブツと台詞を復唱してても、
気がつくと「イワシの清吉」と言っている。
もう本気でどうしようかと思いました。
こんなことを本番で口走った日にゃぁ、
当の清吉役の吉田さんが固まっちゃうでしょう。
よく絡む主宰を固まらせるかもしれない。
いずれにせよ、そんなことだけは避けねばっ!
なのに、どんなに追い出しても、また、
イワシがスーッと頭に入ってくるんです。
もう、ほとんど強迫観念ですね。
ほんっとに恐くて、
なのに・・・、
おかしくて・・・、
ツボにはまる、って、こんなことなんでしょうね。
考えると、思わず口元がゆるんじゃって。
「イワシの清吉・・・うぷっ」
清吉と絡んでいるときに、頭をよぎったりすると、
もう・・・、頭をイワシが泳いじゃって、
これもまた、本当に困りました。
考えるまいと思うと、かえって出てくるんですよね。
結局、千秋楽まで、人知れずおびえ続けたんですが、
よかったなぁ、何事もなくて~
ちなみに、こちらが「イタチの清吉」さんです。
・・・イワシ、ではありません。念のため。
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