望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・暗闇でドッキリ? つづきのつづき

2013-06-09 11:34:19 | 舞台・ウラ話

暗闇の中で弾く三味線は、
押さえる場所(勘どころ)に畜光を貼ればいい。

といっても、暗い中で、
あんまりキラキラしてはみっともないので、
細ーく切って、客席から見えにくい場所に貼りつけました。


これで何も問題なし!
で、場当たりが始まりました。

場当たりでは、シーンごとに、
照明や音響を合わせながら、各方面からチェックをします。

なので、ここで初めて、
暗転の中で三味線を弾くことになるのですが、

暗い中でも、三味線の竿には、
「ここだよ~」と畜光が光っています。


(よっしゃ、よっしゃ、問題なし!)


そして、暗転。

 ・・・さてと、



   ・・・・・・・・・・?
 


   ・・・・・・・・・・!





  うそでしょ・・・




  <指が見えない!!!>



これだけ長く舞台をやってきたのに、
まさか、そんなこと、
夢にも思いませんでした。


そうなんです。

自分の指が、
どこにあるか、見えないんです。



嘘だって思うでしょ?
だって、暗闇の中でも、部屋の明かりのスイッチは、
ちゃんと指で押せますよね。

指がどこにあるか、なんて、
考えたことないですよね。


なのに・・・、

楽器のように、
自分の指を見ながら押さえねばならないものは、

<見えない> んです


ほんっとに、もう、びっくりしたのなんのって!


まぁ、バカのひとつ覚えのように、
このフレーズだけを繰り返し練習してきたので、
だいたいの勘で、場所は押さえられました。



でも本番で毎回、そんな危険はおかせない!

最初の1音が狂ったら、
もう次が続かないんですから。



どうすりゃいいんだ・・・。


   (つづく)






人気ブログランキング

 ブログランキング参加中。
よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参加中。よかったらクリックを!

人気ブログランキングへ