さかざきが綴る「アンティークな日々」

銀座の紫陽花

2009-06-14 | 旅

　朝、プランタン銀座までの出勤途中、こんな紫陽花の大群を見つけました。いちめん深い青紫、コンクリートジャングルの真ん中に作られたお花畑です。

　ここ銀座通りのミキモト本店の前には、有名なクリスマスツリーをはじめ、シーズンを通じ様々なディスプレイがされていて、確か以前春先にはすずらんのお花畑を見た覚えもあります。お花の力って凄い！ずらりと鉢に植えられた紫陽花、お庭に咲く野性味のある紫陽花にはかないませんが、心和ませる力がありますね。銀座に出掛けたら、こんな季節のお花を味わってみてはいかがでしょうか？

東京で

2009-06-13 | 旅

　昨日から始まりましたプランタン銀座アンティークバザール、会場ではお客様と楽しくおしゃべりして過ごしています。顔馴染みのお客様や初めてのお客様でも、ゆっくりお話ししてその方のことを伺うと、そのバックグランドが分かって、こちらもとても安心するのです。それはお客様も同じなのかもしれませんが…。その方のことが分かってくると、より何をおすすめしたら良いかが見えてくる、そんな感じです。

　さて、昨日は午後8時半にプランタンが閉店してから、大急ぎで東京駅へ。どうして東京駅かというと…先週、「突撃お迎え隊」でムリヤリ空港までお迎えに行った色葉の森田さんと一緒にお食事をするためです。森田さんはちょうど同じ時期、東京駅の大丸でビーズ展に出展中、先週「東京でまた会おうね。」と別れたばかりでした。

　先週、会ったばかりだけれど、仲良しの森田さんに東京で会ってお食事をするのはとてもほっとした楽しいゆうべです。短い時間でしたが（なにぶん午後9時スタートの夕食だったので。）思い切り話も弾み、出張中とは思えないくつろいだひとときでした。食事を終えると、出張中の三人は明日の仕事に備えて大急ぎでそこでさよなら。そして「今度は名古屋でご飯食べようね～！」と手を振って別れを惜しんだのでした。

　明日から始まりますプランタン銀座アンティークバザールのため、今日は朝から車に荷物を積んで東京へ出発！今日は出発した時間帯が良かったのが、東京までさほど渋滞することなくスムーズに走ることが出来ました。緑に囲まれた高速道路に、気分はちょっぴりプライベートなドライブのよう、河村と代わる代わる運転しながら、なんとなく楽しい気分でやってきました。そうそう、東京では朝方は雨だったそうですが、ドライブ中はお陰様でずっとお天気。富士山もこの通り綺麗に見えましたよ。

　夕方には銀座に到着し、今日はまず荷物をプランタン銀座の会場階に上げ（デパートの催事は荷物を上の階に上げるだけで大変なのです！）、デパートの担当の方に挨拶を済ませ、今日のお仕事はこれにて終了。明日は午前7時にはプランタンに入って飾り付けをする予定。今日は明日に備えて早く寝ま～す！どうぞ関東にお住まいの皆様、明日はプランタンへ私達に会いに…じゃない、私達の大事な商品に会いに、いらして下さいね。

ジュエリーの更新です！

2009-06-10 | アンティーク

　明日、東京へ行く前に何とかギリギリ間に合いました。どうぞ新入荷のジュエリーをご覧になって下さい。今回もリングからブローチ、ペンダント、様々なアイテムが揃いました。

今回の目玉商品（←そういえば、最近「目玉商品」て言わないですよねぇ。笑）でも、このアール・ヌーボーの特徴溢れるブローチ兼ペンダント、ダイヤの大きさ美しさも圧巻ですが、周囲いちめんに細工されたミルグレインも凄いのです。この中央のダイヤ、写真ではなかなか綺麗に写らないのですが、実際はクリアでとても輝きの美しい石です。そして…これってとってもお値打ちだと思うのです。（笑）

こちらも出会った瞬間、ダイヤで出来たリボンのうねうねした細工にやられてしまい、「これ日本へ持って帰ります！」となってしまいました。リボンといい、オーバルの周囲といい、本当に細かいダイヤが使われている繊細な細工です。マザーオブパールとエナメルという組み合わせにも惹かれます。

びっしりダイヤがはめ込まれた、とてもラヴリーなダブルハート。私個人としては是非ペンダントとしてお使いいただきたいジュエリーです。リボンでチョーカー風に着けると素敵ですよ。

フランスらしいアール・ヌーボーの薔薇、重厚で彫刻的な薔薇の細工に見入ってしまいますが、見ているよりも実際に着けていただいた方がずっと美しいのです。薔薇好きな方は是非！

こんな愛の言葉が記されたペンダントってあるでしょうか？「昨日」も、「今日」も、「明日も」、そして「いつも」、沢山の愛情がこもったゴールド細工のペンダントです。何より、この細かい透かし細工には心躍ります。

とにかくオールドヨーロピアンカットが施されたダイヤの輝きがとても美しいリングです。この輝きがパソコンの画面ではなかなか伝わらなくてとても残念。このリングを身に着けて動いていただくとダイヤの隅々からキラキラとキラキラと輝きます。

久し振りに入荷したジョージアンのリングですが、今までの雰囲気とはちょっぴり違います。大振りでごつい感じのものが多いこのタイプですが、ガーネットが細長い形をしているからでしょうか、これはどこか可愛らしいタイプのジョージアン。そんなジョージアンを探していらした方におすすめです。

綺麗なお花形のクラスターリング。このアメジストの深い色がとても美しいのです。指にはめてアメジストを眺めたままボーッと空想にふけってしまう、そんなリングです。

裏側のイニシャルと日付がアンティークならでは。星のかけらを集めたような、そんなイメージの湧くリングです。ローズカットのダイヤが使われいるとはいえ、現代のダイヤと比べると控えめで、逆に楚々とした美しさを感じます。

夢の話

2009-06-09 | 日常生活

　ふと気付くと、プランタン銀座アンティークバザールに出店のため、もう明後日から東京への出張が始まるではありませんか！しかも、今回はその後のお人形のフェアとダブルで出店となり、10日ほど家を空けることになります。ここしばらくずっと自宅で過ごしていたので、久し振りの出張、しかも少し長い出張なので気分はちょっぴり憂鬱です。考えてみたら、もう映画なんて名古屋で見ているヒマなどないのでした。（涙）

　今日はホームページの更新作業をしながら河村と夢のお話を。それというのは、私達ふたりにどこからか遺産が転がり込んできて（実際はどこからだって遺産なんて転がり込んでこないのですが…。苦笑）、ふたりでフランス留学するというもの。まず語学学校へ行き、その後河村はパン屋さんの学校へ。私はルーブル美術館の学校に入って美術史を勉強し直すというもの。そのかたわらで週末は買付けをして…。仲良しのアンティークディーラー達が買付けに来るときには、日本から日本食を持って来てもらって…。まるきり夢の中のお話なのですが、そんなことをとりとめもなく話しているのも楽しいものです。

　以前、パリの小さなアパルトマンだったら、けっして非現実的なお値段ではなく、パリに住む知人からはよく「さかざきさんも買いませんか？」なんて半分冗談で言われていましたが、それも今となっては昔のこと。ここ数年、パリ市内のアパルトマンは凄まじい値上がりで、とても手が届かないものになってしまいました。

　次の更新は河村の作業が終わるのを待つばかり。もう少々お待ち下さい。

映画三昧したい

2009-06-07 | 日常生活

　この週末は皆様、何をして過ごされましたか？私はサロンでお客様と一緒にお話ししていましたが、実は見たい映画がいくつかあります。

　フランスでは4月22日封切りで、先日の買付けで私が「見たかったのに…。」と言っていたオドレィ・トトゥ主演のココ・シャネルの伝記的な映画“Coco avant Chanel”ですが、日本では9月に公開されるもよう。同時に、同じくシャネルを取り扱った映画、「ココ・シャネル」も、シャリー・マクレーン主演でこの夏日本で公開されるらしく、この映画のために制作された70着の衣装はもちろんヴィンテージのバッグやアクセサリーなど、こちらからも目が離せません。

　“Coco avant Chanel”の公開まではまだ少し時間がありますが、映画「アメリ」のコンビ、オドレイ・トトゥと監督ジャン・ピエール・ジュネの素敵なシャネルのCMがシャネルの公式サイトから見ることが出来ますよ。お時間がある方は是非ご覧になって見てください。オドレイ・トトゥが最初に駆け込んでいくのはパリ・リヨン駅。映画のように美しい映像に、パリの街を懐かしく思い出し、オリエントエクス・プレスに乗ってイスタンブールまで行きたくなってしまいました。シャネルの公式サイトはこちら。（N°5をクリックしてください。）

　そして、昨日から公開のフランソワーズ・サガン自身の生涯を描いた映画「サガン－悲しみよこんにちは－」も近々見たいと思っているひとつ。2007年に公開された「エディット・ピアフ　愛の賛歌」でピアフの親友役を演じたシルヴィ・テステューがサガンそっくりなのにも驚かされます。若い頃、サガンの小説を次々と読んだ私は、2004年に彼女が亡くなったときには「ひとつの時代が終わった。」と実感したひとり。今のように、フランスやパリが好きになったのにも、彼女の小説に馴染んだことに負う部分が大きいのです。こちらも今週東京に行く前に見たいのですが…。今週もホームページの更新を予定していることだし、果たしてどうなることでしょう？

突撃お出迎え隊

2009-06-05 | 日常生活

　今日は6月5日。確か私達のお友達でもあるビーズやフランスアンティークを扱う色葉の森田さんが買付け先のフランスから戻る日だったはず。色葉さんは私達と同じ航空会社を使っているため、名古屋に到着する便は午後9時頃と、既に把握済みです。このところホームページの更新作業で、ずっとサロンにこもりきりだった私達、今日は午後7時にサロンをクローズしてから「急げ！」と、「勝手に突撃お出迎え隊」としてドライブがてら空港に出掛けました。

　サロンから中部国際空港へは車で1時間弱、高速道路に乗ってドライブに行くにはちょうど良い距離です。買付けで空港へ行くときには時間の確実な鉄道を使っていることもありますし、何より買付け以外で空港に行く機会はほとんど無いのでなんだか新鮮です。

　その昔、私と河村がそれぞれの買付けで来ていたイギリスで出会う前、お互いにひとりで買付けに出掛けていた訳ですが、その頃はロンドンの空港に到着したときに、周りには沢山の人が出迎えに来ているのに、誰も来ているはずのない自分の身がとても淋しく思えたものでした。周りで派手に抱き合って再会を喜んでいる人達を尻目に、「さ、いこか！」と気合いを入れつつ、ひとりで大きなスーツケースをゴロゴロ転がしていました。そんな記憶があるせいか、誰かが空港に帰ってくるというと、ついついお出迎えに出掛けたくなってしまうのです。そういえば、確か何年か前にはビスクドールの富野さんも、アメリカへの仕入れから帰ってきた折に私の「勝手に突撃お出迎え隊」の洗礼を受けています。（笑）

　今日も空港の到着ゲートでドキドキしながら待っていると…出てきました！出てきました！何も知らない色葉さんが大きなスーツケースで。まったく私達に気付かない彼女、バスの時間を気にしてか、私達の前をそのまま一直線に通り越していきます。慌てて後から追いかけ「モリちゃん！」と呼びかけると

「えっ！！どうして、アナタ達！」

と驚きの表情。「お帰り～！」と私達。「ちょっと～、いやだぁ～！」と口で言いながらも笑顔の彼女、楽しい再会となりました。

　そして有無を言わせず、拉致するように私達の車に彼女と荷物を乗せ、今回の買付けの様子を聞きながら空港から程近い彼女の自宅まで車でお見送り。何でも今回のフランスはとても暑かったのだとか。そんなフランスの話で盛り上がりながらあっという間に彼女のおうちに着いてしまいました。帰ったばかりの色葉さんは、来週から東京の大丸のお仕事に出掛けるのだそう。ちょうど私達も12日からプランタン銀座アンティークバザールで東京に出掛けます。お互いのスケジュールの都合で、なかなか自宅のある名古屋では会う機会の少ない私達、「また来週、今度は銀座で会おうね～。」と今日は別れました。たまには空港というのも非日常的な空間で良いですね。

今日の中部国際空港はしとしと雨降り。フランスとは違い肌寒いお天気でした。

この「吉田商店」は中部国際空港内にある駄菓子屋さん。「空港に駄菓子屋？」という感じなのですが、懐かしいものがいっぱいです。もちろん子供の頃に食べたクッピーラムネもありますよ。

さぁ、今度はソーイングの更新です！

2009-06-04 | アンティーク

　やっとソーイングのページが出来上がりました。ただし、今回はボックスやパーツのページは後ほど。テキスタイルのページがしばらく更新できなかったので、こちらから重点的に更新しました。ですから、今回は布ものがとても多いのです。柄織やシルク生地、フランスらしいコットンプリント、とにかく沢山ありますので、どうぞご覧になって下さい。

　残念なことに、レースや生地などの布ものはとても質感が出しにくいため、画像では分かりにくい部分があるかもしれません。どうぞその時には、メールやお電話で遠慮無くお尋ねになって下さい。（特にシルク生地は光沢があるため、実物の色を上手く再現しようとすると、撮影が非常に難しいのです。）

文句なく美しいシャトルです。今までにも何度か扱ったことのあるパレ・ロワイヤルですが、買付け先で見つけると、美しさに思わず舞い上がってしまいます。

フランス語で「針刺し」と彫ってあります。（笑）小さなブック形のニードルホルダーです。ソーイングツールのコレクションとしてもおすすめですが、現代でも実際にお使いいただくことが出来ます。

透かしから覗く赤い色が可愛いピンディスク。こんな可愛いピンディスクを手首から下げてお裁縫をしていた女性とはいったいどんな人だったのでしょうね？

なかなか表現が難しいアイテムのひとつ。この生地、本当はもっと美しい色合いの光沢のあるクリーム色なのです。お近くの方はどうぞ実物を見にいらして下さい。エンジェル柄の織り生地は珍しいです。バッグやクッションなどクラシカルでゴージャスな作品が出来ますよ。

お人形の衣装におすすめなシルクの織り生地は、きっとシルク織りで有名なリヨンで織られたものかもしれません。とても上品で愛らしいお花のブーケ柄です。

シルクではありませんが、シルクと遜色のない美しさ。生地の裏側を見ていただくと、その緻密な織物の作業がお分りいただけるかと思います。特にこの色見本として織られた三色の生地は「一粒で三度美味しい！」そんな生地だと思います。（笑）

この可愛いピンクのボーダー織り柄もコットン製ながら、シルク並みの光沢！扱いはシルクよりもコットンの方がずっと楽なので、こういったコットン生地もおすすめですよ。カルトナージュにいかがですか？

これもお人形向きの織り生地。シルクとリネンの混紡です。薔薇のブーケと小花の紅い色が魅力的な織り生地です。

久々のエンジェルのプリント生地です。赤いハートの並んだ地にエンジェル、何か作っていただいてももちろん可愛いのですが、このまま額に入れても素敵だと思います。

フランスらしいほぐし織り風プリントのデリケートな色合いのプリントです。こんな生地でカルトナージュを作っても素敵です。

大きめのサイズなので、そのまま壁掛けにしてしまってもラヴリー！ピンクのリボンとコロンとした形の薔薇が魅力的です。

華やかなブルーのボーダーとフラワーバスケット。複雑な柄なので、部分的に使っていただいても楽しいと思います。豪華なカルトナージュが作れますよ。

「野に咲くお花」という優しい風情のフラワーバスケット柄です。とても可憐な雰囲気のコットンプリントです。

見てしまった！

2009-06-03 | 日常生活

　先日このブログの左下に設置したエッフェル塔の画像。これはパリの現地から1分おきに送ってくる画像なので、更新ボタンを押せば、刻々と変わるパリの空とエッフェル塔の様子を見ることが出来ます。

　実は、私自身が暗くなってから毎時見ることが出来るエッフェル塔のイルミネーション、シャンパンフラッシュをここから見るのを楽しみにしていたのですが、実際はなかなか見る機会がなく…。（単に早起き出来ないだけかもしれませんが。）以前は毎時10分間、午前2時までシャンパンフラッシュを見ることが出来たのですが、昨今の不景気のためか（実際は「エコのため」と言われていますが）、暗くなってから午前1時までの毎時5分間だけ。冬場でしたら、日本よりもずっと早い時刻から暗くなるパリなので、日本の深夜にも見ることが出来るのでしょうが、サマータイムの現在、午後10頃まで明るいパリの街でのこと、「エッフェル塔がキラキラする頃は当然日本で熟睡！」という訳で、やっと今日午前8時に初めて目にしたのでした。

　買付けで現地にいるときでさえ、エッフェル塔が見えるところに、ちょうどその時刻にいないと見ることが出来ないので、ふとした瞬間（セーヌ川沿いをバスで走っていたり、セーヌ川にかかる橋を渡っていたりしたとき。）シャンパンフラッシュを見ると、なんだかとてもトクをした気分になってしまいます。（笑）今日は朝からなんだかちょっぴり気分が良いです。それでは証拠写真を♪

　朝からせっせとパソコンに向ってカメラを構えている私を見てしまった河村は「いったい何してるの？」と不審顔でした。まぁ、その気持ちも分かりますが。

　次のホームページの更新も着々と準備中です。どうぞ楽しみに待っていて下さいね！

*サロンのページをリニューアル