日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

他力本願。

2015-02-10 15:38:59 | 発達応援
 気がつけば、夕方がだいぶ明るい。
私は夕方が明るくなると、ちょっと嬉しくなりますが、なぜでしょうねぇ。

 仕事でも、何でも察するということは大切なことだと思います。

 朝起きてきた家のものが、いつもとちょっとトーンが違うなぁ、顔がむくんでいるなぁ。
疲れたのかな?夜更かしだったのかな?飲み過ぎたのかな?
口に出して聞いてみることもあれば、しばらく観察することもあります。

 職場で、いつもは朝から元気な人がひと言もしゃべらずに仕事をしています。
あら、むしの居所がわるいのかな?体調が悪いのかな?私、何かやらかしたかな?
気に留めながら、一緒に仕事をしていたら家族の方の具合が悪かったり、
本人も寒すぎて気持ちが沈んでいたらしいことがわかりました。

 仕事では1番~22番までの車に保冷剤の入った箱を配ります。
箱は1~9、10~15、16~22の番号で3台の台車に分けて乗せられています。
保冷剤は、すべての冷凍の荷物を積み終わってから配るのですが、
冷凍の荷物は、1番からと22番からの2方向から積みはじめます。


 さて、問題です。
保冷剤を下ろすことを考えると、台車に積む保冷剤は何番が手前が良いでしょう。
保冷剤は積む冷凍の荷物によって必要な枚数が異なるので、
車の番号の貼ってある箱をそれぞれの車に下ろさなくてはいけません。
 
 こういうことを考えたのは、翌日の保冷剤の準備をしている時に
ほぼ毎日「どういう順番で乗せたら良い?」と聞かれるからです。

 昨日までは、「こんな風に~~」と言っていたのですが、
今日は「自分が1番から下ろすなら、1番はどこにあると下ろしやすいですか?」と聞いてみました。
すると、「1番がいちばん前がいいよねぇ~」とのこと。
「じゃあ、22番の車から下ろす時は?」と聞くと、
「22番がいちばん前で次に21番がきてたらムダがないからいいよねぇ」とのこと。
そして、「10~15番が、明日、10が先に積まれてるか、15が先に積まれてるかわからないから
どう並べたらいいかわからない」とのこと。

 私にも、明日のことはわからない…。
「どっちからでもいいですよ。そこは、積まれてる方からいくしかないから」というと、
「じゃあ、めちゃくちゃでも、10~15は良いんだね!」と納得。
「いや、めちゃくちゃではなく、10、11、12…か、15、14、13…が良いと思います」

 言葉というのは、難しいですね。

 毎日している、同じ仕事。
自分はどうやったら動きやすいか、自分は動きやすいけれど他の人はどうか?
ここに物を置いたけれど、通りやすいか、邪魔そうにしている人はいないか?
あそこでこういうことを言っている人がいる、じゃあ、こういう風に仕事した方がいいのかな?
自分の頭でシュミレーションをして、他の人にも影響がありそうなら聞いてみる。
違うやり方があることを知ったりします。
そのやり方がいいね、と同意を得ることもあります。

 誰かにきけば、確かに、教えてくれます。
たとえ、毎日のルーティンのような仕事であっても。

 でも、他力本願で何かを人に聞くことばかりしていては、
なにごとかを自分で進めることができず、手の抜けるところで手も抜けない。
一見、ラクチンのようだけど、忙しくてしんどいなぁ、
しかも、時々、人に鬱陶しいと思われ、損ばかりではないか!と思ってしまいます。

 どうにか、こうにか、まわりを見渡して、察して考えて、
押したり、引いたり、破壊したり、組み立てて、
自分で動けるようになりたいな、とやっぱり思います。
コメント
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