春は待ち遠しいけれど、大雨や突風が吹くイメージがあります。
今日もすごい雷と突然の大雨。
春も近いということでしょうか。
中学校で支援員をしていたときに、一緒に国語の勉強をした子いました。
その子は、か細いながらもバランスのとれた字を書き、
中学校の国語の教科書をぼちぼちではありますが、音読もできて、
1本線が多かったり、少なかったりするものの漢字も書けるかな~というような子でした。
気になるところといえば、
教科書でひらがなが続くと切れ目がわからないような感じ、
教科書が読めれば、即答できるような問題に答えられない、そういう点でした。
でも、私の中では、
このぐらい音読ができれば、上の2つの問題点は偶然か、緊張。
または、問題が易しすぎて、本人が難しく考えすぎているのかな、と思っていました。
あるとき、息抜きに絵を見て違いをいう問題をしてみました。
その絵は、同じ場所の朝の風景と夕方の風景でした。
他の子が違いを色々言いますが、その子はひとつも思いつかないようでした。
不審に思い、「朝の風景と夕方の風景って、違いはどこにあると思う?』と聞きましたが、
目をぱちぱちさせて、何も言うことができませんでした。
中学校の国語の教科書がゆっくりと慎重なペースで読めるのに、なぜ?
バランスよく書ける字、ちょっとうっかりなところがある漢字、でも書けている。
どういうことだろう?
その子と色々なことを試す日々が始まりました。
絵のカードを分類する、教室から保健室までの道順を言ってみる、
休みの日のできごとを言ってみる、買い物ごっこをしてみるなどなどなど。
わかったことは、びっくりするほど語彙力がないこと、
イメージする力が弱いこと、抽象的なことばの意味が分かっていないであろうことなどなど。
数学も数字は書けていたものの、足し算引き算がままならないことや
口で言えても100以上の数字は書くことが怪しいことなどもわかってきました。
それはそれは、おとなしくて素直な子でした。
「いやだ」とか「やりたくない」ということなく、いつも勉強に取組んでいました。
そんな姿を見るにつけ、どうしてもっと早くに手が打てなかったのかなぁ、と残念でなりませんでした。
小さな子どもの頃に、同じ年頃の他の子がしていることへの興味が薄ければ、
「ああ、この子はこれに興味がないのね。」とそのときは、それで終わり、
いつも色々なことに興味が薄い、おとなしい子でずっときたのでしょう。
中学1年生での喜々とした様子でする積み木遊びやカルタ遊び、しりとり…。
同じ年頃の子よりは遅れたかもしれませんが、もう少し早く色々な遊びを経験していれば、
ここまでの乗り遅れはなかったのでは、と思うことでした。
経験を大人が勝手に削ってしまうことがないように、
年齢にとらわれず、色々な扉を開けておきたいものだなぁ~と思うことです。
今日もすごい雷と突然の大雨。
春も近いということでしょうか。
中学校で支援員をしていたときに、一緒に国語の勉強をした子いました。
その子は、か細いながらもバランスのとれた字を書き、
中学校の国語の教科書をぼちぼちではありますが、音読もできて、
1本線が多かったり、少なかったりするものの漢字も書けるかな~というような子でした。
気になるところといえば、
教科書でひらがなが続くと切れ目がわからないような感じ、
教科書が読めれば、即答できるような問題に答えられない、そういう点でした。
でも、私の中では、
このぐらい音読ができれば、上の2つの問題点は偶然か、緊張。
または、問題が易しすぎて、本人が難しく考えすぎているのかな、と思っていました。
あるとき、息抜きに絵を見て違いをいう問題をしてみました。
その絵は、同じ場所の朝の風景と夕方の風景でした。
他の子が違いを色々言いますが、その子はひとつも思いつかないようでした。
不審に思い、「朝の風景と夕方の風景って、違いはどこにあると思う?』と聞きましたが、
目をぱちぱちさせて、何も言うことができませんでした。
中学校の国語の教科書がゆっくりと慎重なペースで読めるのに、なぜ?
バランスよく書ける字、ちょっとうっかりなところがある漢字、でも書けている。
どういうことだろう?
その子と色々なことを試す日々が始まりました。
絵のカードを分類する、教室から保健室までの道順を言ってみる、
休みの日のできごとを言ってみる、買い物ごっこをしてみるなどなどなど。
わかったことは、びっくりするほど語彙力がないこと、
イメージする力が弱いこと、抽象的なことばの意味が分かっていないであろうことなどなど。
数学も数字は書けていたものの、足し算引き算がままならないことや
口で言えても100以上の数字は書くことが怪しいことなどもわかってきました。
それはそれは、おとなしくて素直な子でした。
「いやだ」とか「やりたくない」ということなく、いつも勉強に取組んでいました。
そんな姿を見るにつけ、どうしてもっと早くに手が打てなかったのかなぁ、と残念でなりませんでした。
小さな子どもの頃に、同じ年頃の他の子がしていることへの興味が薄ければ、
「ああ、この子はこれに興味がないのね。」とそのときは、それで終わり、
いつも色々なことに興味が薄い、おとなしい子でずっときたのでしょう。
中学1年生での喜々とした様子でする積み木遊びやカルタ遊び、しりとり…。
同じ年頃の子よりは遅れたかもしれませんが、もう少し早く色々な遊びを経験していれば、
ここまでの乗り遅れはなかったのでは、と思うことでした。
経験を大人が勝手に削ってしまうことがないように、
年齢にとらわれず、色々な扉を開けておきたいものだなぁ~と思うことです。