日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

イメージの行き来。

2017-02-04 15:29:36 | 算数
 桃ちゃんは、偏食だし、小食だから、体重が増えなくて困ります。
と、ついこの間まで思っていました。

 でも、出汁をとった後のいりこをきれいに食べ、
猫のおやつを食べ、焼き鰹も食べて、まだまだ、
「なんか、ちょーだい!」と甘えて、台所に行く私について回るのを見ていると、
「けして、小食ではないな。わがまま偏食だ」と思うことです。

 何でも食べて欲しいものです。

 一緒に勉強をしているお子さん。

 来て間もない頃は、1時間という時間を15分ごとに区切って、
途中、体を動かし、やることを変え、としながら1時間を過ごしていたのが、
今では、1時間があっという間に終わり、ひとつのことに集中しています。

 やっていることも、刹那的にコロコロと色々なことをしていたのが、
今は、本人が好きなことだからというのもあるでしょうが、
同じことを工夫しながら、頭の中の物語に従って、
色々なことを言いながら、学習をしています。

 子どもの興味のある、頭の中の物語の世界に、
現実の生活で用いるであろう概念やらそこから広がる学習やらにつなげていくことが
今、私がこのお子さんとの学習で大事にしていることです。

 算数の時間なのですが、数字を扱わずに、足したり、引いたり、粘土でしています。

 粘度遊びの中で、このお子さんの中では、
小さすぎるものに粘土を「足す」ことで大きくする、ということは、
すぐに浮かぶし、容易なようなのだけど、
大き過ぎる粘土から「取る」或は「引く」などすることは、
少し考えがちで、難しいことのようでした。

 これが、即、算数のたし算、引き算とは直結しないのでしょうけれど、
子どもの頭の中で、どんどん増えていくこと、どんどん減っていくことが、
どういうことかを体験できると、数字が増える、減る、
ということへのイメージ作りの助けになっていかないかなぁ、と思っています。

 関係なさそうなこと同士をつなげて、イメージを広げて、
また、小さい世界にイメージを戻す、行ったり来たりが、
凸凹っ子の学習の中では、とても大切ではないかなぁ、と思う日々です。