違法収集証拠排除法則

覚醒剤使用疑い男性に　違法捜査認め無罪判決　静岡地裁(産経新聞) - goo ニュース

　この事件のように，被告人が犯罪を行っていたことが明白であるのに，捜査機関の証拠収集手続に重大な違法があれば，証拠能力を欠き，結果，被告人が無罪とされることもあるのです。

　これは一見おかしいようにも見えます。つまり，被告人は有罪とし，違法行為を行った捜査機関は別途，処罰されればよいと言えます。
　しかし，それでは，違法捜査は抑止できないのです。それに，国（国家機関）が一方の手で違法行為（捜査）を行い，他方の手で国民を処罰していたのでは，国民は国を信頼しなくなってしまうとも言えるのです。