スロ81系の団臨輸送のリクエストを多く頂いたので、調子にのって続けて掲載してみる。
前出のお座敷列車にしろ、この手の団体輸送の最大の魅力は、普段見ることのできない車輛が、普段通ることのない路線を走ることの希少性に尽きるのではないだろうか。客車列車の場合は、機関車との組み合わせも重なり、さらに魅力が増していたように思う。この当時は、EF58全盛時代の最終章にあたり、定期運用以外のEF58が、こういった臨時列車のけん引に当たっていて、自然と団臨列車を狙えば、地方のEF58が撮影できるという、一石二鳥を随分と味わったもの。番号にこだわり出した当時のアントンKも、撮影に気合が入ったものだった。12系・14系編成の団臨は、いくら長編成でもゴミのように扱われ、ターゲットは、オールグリーン編成やお座敷編成のスロ81系だったが、時代とともに、外観のグリーン帯が消えていくと、魅力は半減してしまいそこまでの執着は無くなってしまった。
ここでは、思い出深いEF5861の牽く沼津のお座敷編成。昭和55年5月5日に運転され、「ゴーゴー記念号」と銘打った団体列車だった。当時の撮影仲間と連れ立って、静岡まで遠征した時のもの。あいにくの天気でカラーポジは割愛し、ここではモノクロで掲載。当時は、団臨でヘッドマークを掲げること自体、珍しい部類だったと思われる。ただし、客車にこだわった割には流し撮りしてしまい、いつの間にか,機関車主体で撮影しているアントンKにも若さが見え隠れしていてお恥ずかしい。
1980-05-05 9440ㇾ EF5861 ヌマ座 東海道本線:前坂付近