ホームでのバルブ撮影を繋げて、今回はやはり乗車前に撮影した北海道内急行「狩勝」を掲載。
当時北海道は、現役蒸気機関車が引退してまだ間もない昭和53年の夏。翌54年には、山口号が運転されるから、ちょうどそのはざ間ということになる。本州内がそうであったように、道内でも次々と夜行寝台列車がここ札幌を出発していく。ワクワクしながら、乗車する「狩勝」の入線を待ち、轟音とともにホームに現れたのは、赤いDD51の耐寒耐雪型北海道仕様。それに続くのは、美しい10系寝台客車であった。それも北海道仕様の500番台を名乗っている客車たちだったのだ。
何かと移動に時間がかかった北海道内だから、当時から夜行列車は本当に有効だったことを今更ながら実感している。現在は夜行列車はもちろん、気軽に乗車できた急行列車すらなく、時刻表にも空欄が多く寂しいものだ。写真は、札幌のホームにて出発を待つ急行「狩勝4号」。もちろん札幌駅は昔の地上ホーム。随分とホームが低いことがわかる。
1978-08-24 417ㇾ DD51521 急行「狩勝4号」 札幌駅にて