夏場の日の長い時期、よく撮影に行った西日暮里界隈。南浦和とならんで当時は手軽に撮影ができたポイントだった。まだ自動車で動ける身分ではなく、いつも始発に乗り東海道、あるいは東北へと動き回ったことが懐かしく思い出される。今回はそんな中から1枚。
上越線周りの夜行列車は、当時まだ多く運転されており、鳥海、能登、天の川、北陸と定期列車があった時代。北陸は20系の特急列車だったが、その他の3本は急行で、10系寝台が編成で連なっている。前出の「能登」も豪華だが、今回の天の川も負けてはいない。ロネ、ハネ、ハネ、ハネ・・・と続く客車編成は、美しく豪華。北のゴハチにとてもマッチしていた。掲載写真は、上野到着後、尾久へと引き上げる推進回送列車。ゆっくりと近寄ってくる客車にワクワクし、最後ゴハチの重厚なタイヤ音、タタ、タンタ、タンタ、タンタ、タタと聞こえた走行音が蘇る。
1976-04-25 回802ㇾ EF5851 急行「天の川」 東北本線:西日暮里付近にて