令和の時代も2か月を過ぎ、平成がいよいよ遠くに感じられるようになった。アントンKといえば、普段から元号など気にせず、どちらかと言えば西暦で書き残すことの方が多いのだが、それには特に理由はなく、世界共通の数字はやはり何かと便利に使えると思うからなのだ。
令和時代の鉄道界を見回してみると、蒸気機関車の活躍が続いていて心強い存在となっているが、それに引き換え電気機関車の将来には暗雲が立ち込めている状況ではないのか。現在も客車列車はごく一部に限られる状況であるし、貨物列車についても今後どのような動きになっていくのか気がかりでならない。旅客会社の機関車は、蒸機を残して電機が淘汰される時代が来るのではないか?とまで悲観的に考えてしまう時代なのである。先日のEF60といい、故障の相次ぐ厄介者は切り捨てられるのか・・趣味人としてとても心配になる今日この頃だ。
思えば、C61が復活して早8年が過ぎた。どうしてC62ではなくC61なのか未だに疑問だが、とにかく今日までC61も元気な姿を我々に披露してくれている。先日も普段は走らない時間帯にC61が走るというので、見学に行ってきて、その存在感の大きさを味わった。やはり蒸気機関車は旅情を感じて良いものだ。それが復活蒸機だとか、架線下だからだとか能書きを並べるのではなく、純粋に鉄道を身をもって味わう近道が蒸気機関車であったことに気づかされたのだ。いつまでも大切に心に仕舞っておきたい気持ちが蒸機には存在している気がした。
2011-06 復活C6120 JR東日本:上越線:八木原付近にて