お盆休暇に入った。特に大きなイベントなど設定のないアントンKの休暇は毎年の事。行楽地は何処も混んでいるし、鉄道撮影は、お盆ダイヤとなる貨物列車にやはり写欲が無くなり、自室で音楽を聴き、骨休めをするのが最近の傾向となっている。普段ではできない整理整頓に時間を当ててはみるものの、中々はかどらず休みを終えることが多いのも困ったものだ。
アントンKの知る80年代以降の東海道本線には、何本もの寝台列車の設定があったが、その中では唯一の急行「銀河」の存在は、九州ブルトレに勝る劣らず大きいものだった。写真は少ないが、宮原区のEF58 が牽くスハ44や10系寝台車を連ねた「銀河」に憧れ、20系に変わってからも、急行使用に不満を持ちながらも、その美しい編成美に心癒されたもの。今にして思えば贅沢極まりない日常だったことに気づかされるのである。
そんな事を思い出しながら、今回は当時の多客臨で運転されていた急行「銀河52号」を掲載してみる。夏休みやGW、年末年始などの多客時に、銀河の補完目的で設定されていた列車で、寝台車は無く14系座席車のみで組成されていた。通常は定期の銀河と同じ宮原区のEF58の担当となるが、東京区の場合も多かったと記憶している。この年は、宮原区のゴハチベスト3に当確する53号機が、連続運用に就き、隔日沿線に繰り出た有意義な思い出が蘇る。こうして改めて見ると、やはり大窓機は優雅で威厳と風格が漂い、急客機としての誇らしさに溢れている。
1980-05-03 6102ㇾ EF5853 急行「銀河52号」 東海道本線:保土ヶ谷付近