アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

鉄道写真の登竜門「鶯谷」~EF57

2020-09-12 17:00:00 | 国鉄時代(カラー)

日頃時間を見つけては、フィルム時代の写真をデータ化しているが、なかなか思うように進まない。最近よく思うことは、もっと手軽にデータ化して楽しんだ方が、得策ではないかということ。高画素でデータを仕立てても、将来何をするわけでもなく、自分自身の愉しみのためだけなら、ほどほどに。これが大事なことかもと気づかされた。また想いが変わり、別の事を言い出すかもしれないが、要は自分の趣味への拘りの部分としても、杓子定規に考えない方が、精神衛生上宜しいのではないかと考え始めている。

現代の鉄道ファン、それも写真を主に撮影している撮り鉄さんたちは、どうなのか知らないが、我々の撮り鉄事始めは、地元の鉄道から、そして東京駅、上野駅と相場は決まっていたように思う。もちろんアントンKのような関東人の場合に限ることだが、普段見ようと思っても見られない色々な車両たちを、いち早く見に行ったことは誰でも同じだったのではないだろうか。誰もが憧れを抱くブルートレインを間近で見たり、夜通し走りぬいた夜行列車から醸し出る郷愁を感じたりと、ますます鉄道の奥深さに身が沈み込んでしまう瞬間がいくつもあり、底なし沼のごとく抜け出せなくなる。アントンKが未だに同じことを続けている訳は、こんなところにあるのではないか・・・

今回は、北側の長距離列車を撮影するのに好都合だった「鶯谷」で撮影した画像を掲載してみる。この鶯谷ホームも、今でも撮り鉄さんたちには有名なポイントのはず。アントンKには、前出の西日暮里よりもこちらの鶯谷の方が、最も早い時期に行って撮影している。ある意味、撮り鉄の登竜門的ポイントではないか。しかし実際には、さほど撮影しやすいと思えるポイントではなく、ホームから気軽にカメラを向けられ、推進回送列車も含めて、同一列車を2回ずつ撮影出来ることの方が大きい。掲載画像は、当時到着が最も早かった急行「新星」の推進回送列車。最後部のEF57がファインダーに入ってきた時、思わず声を上げそうになった思い出が過る。まだ動く被写体を撮影することに慣れていない時代でもあり、とても掲載すべきではないのだが、見ていると当時の場面が蘇り懐かしく感じてしまった。あの頃を思い出して、今度鶯谷のホームにたたずんでみることにしようか・・

1975-06-15 回1102ㇾ  EF57 5    急行「新星」 東北本線:鶯谷にて