長距離を走破する寝台特急が消えて随分と時間が経ってしまった。最後まで残ったブルートレインは、北海道まで走った「北斗星」だったが、この列車もJR化後の目玉列車の一つだった。青函トンネルが開通し、夜行で北海道へと渡れることは、やはり当時は夢だったように思う。しかしアントンKにとっては、やはり「ブルートレイン」というと、九州まで走った一連の列車達をまず思い出してしまう。新幹線が開通する前から走り出し、数々の名シーンを残して消えていった列車達には、背負っている重みが違うと感じてしまう。自分の記録を振り返ると、EF65P時代はごくわずかな写真しかなく、正確に数えた訳ではないが、EF66と比較してEF65PFけん引のブルトレ画像が一番多そうだ。今思えば鉄道写真の成長期にあたり、当時まだ走っていたEF58とともに撮影を楽しんだもの。当時のゴハチのお仲間と撮影に出た際、やはり早朝上ってくるブルートレインから撮影していたことも、今では懐かしい想い出となっている。
「あさかぜ」「富士」「はやぶさ」「みずほ」「さくら」の順番だが、お仲間を最後の「さくら」まで付き合わせるのが常だった。そりゃEF58は、今で言うネタ列車だから、気合も入っていたが、合間に来るブルトレだって負けない魅力を放っていたのだ。
ここでは、おそらく最も撮影回数が少ないであろうEF65PFけん引「みずほ」を掲載しておく。よく見ると、この「みずほ」のマークはキラの番で、反射して文字が見えづらい。おそらく何種類かマークの種類が存在していたのだろう。
1979-03-18 6ㇾ EF651111 「みずほ」 東海道本線:根府川