明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

誰もいない台所 高橋優

2018-01-12 20:56:24 | 僕の音楽日記
2011 にリリースされたこの歌
有線で流れていた当時。
胸の奥が
締め付けられるような
心の奥底の柔らかい部分をカチッと握られた様な
そんな気持ちではじめて耳にした時から
印象に残り
歌っているアーティストを探しあて
詩を覚え
メロディを覚え直し
何度となく聴くこととなった歌である。
 
この年
震災が起こったばかりで
世の中が荒んでいる時でもあり
何かと
悲しみの雰囲気が蔓延していた。
喜びの感情を
あの時日本は
国民は持ち合わせていなかったと思う。
ただ ただ
打ちひしがれて
悲しくて
だからこんな悲しい歌がまた、
染みたのだ。
 
その昔の四畳半フォークの香りを残しつつ
おじさん世代には
くすぐったいような
面映ゆいような
そんな切ないラブソング。
 
(君に会いたい 会いたい あの日に戻りたい)
もう
ベタ過ぎる感情表現の歌詞からは
ストレート過ぎる故の
思いがひしひしと伝わるし、
飾らないからこそ
余分なつくり言葉はいらなくて、
 
そのまま受け入れられる作品でもある。
広がりのある世界の歌ではないけれど、
ちっぽけな男女の日常なのだけど
それがやはり時には
それぞれ生きていく上で
大きなウエートを占めている時だってある。
 
ありふれた言葉で
当たり前の感情をぶつける
メロディは
素直に泣かせるサビを持っている。
 
好き
嫌いが分かれる作品かも
しれないが
 
僕は大好き。