2011年 にリリースされたこの歌
有線で流れていた当時。
胸の奥が
締め付けられるような
心の奥底の柔らかい部分をカチッと握られた様な
そんな気持ちではじめて耳にした時から
印象に残り
歌っているアーティストを探しあて
詩を覚え
メロディを覚え直し
何度となく聴くこととなった歌である。
この年
震災が起こったばかりで
世の中が荒んでいる時でもあり
何かと
悲しみの雰囲気が蔓延していた。
喜びの感情を
あの時日本は
国民は持ち合わせていなかったと思う。
ただ ただ…
打ちひしがれて
悲しくて
…
だからこんな悲しい歌がまた、
染みたのだ。
その昔の四畳半フォークの香りを残しつつ
おじさん世代には
くすぐったいような
面映ゆいような
そんな切ないラブソング。
(君に会いたい 会いたい あの日に戻りたい)
もう
ベタ過ぎる感情表現の歌詞からは
ストレート過ぎる故の
思いがひしひしと伝わるし、
飾らないからこそ
余分なつくり言葉はいらなくて、
そのまま受け入れられる作品でもある。
広がりのある世界の歌ではないけれど、
ちっぽけな男女の日常なのだけど
それがやはり時には
それぞれ生きていく上で
大きなウエートを占めている時だってある。
ありふれた言葉で
当たり前の感情をぶつける
メロディは
素直に泣かせるサビを持っている。
好き
嫌いが分かれる作品かも
しれないが
僕は大好き。