この歌の作詞が岡本おさみさん
だった?と気づいたとき
びっくりした。
アクの強い歌詞を書くイメージの
岡本おさみさん
見事にこうせつさんの世界に
寄せていった歌詞と
歌の世界。
ひとりぽっちの君に降るのは
満天の星
ひとは
誰もひとりだ
と数ある作品の中でメッセージ
として
刷り込んできたで
あろう岡本おさみさん。
拓郎さんへ提供した作品にも
「ひとり」を強調した歌コトバは
ある。
♪ひとりになれない
ひとりだから
ひとりなれないひとりだから
妻と子だけは
温めたいから
…
「望みを捨てろ」
より
人はつまるところ
ひとりなんだ。
自分と向き合って
自分の内包する心の声と
会話して
それを強さにしていくものだと
したならば
岡本おさみさんの
そうした自分に向けた
歌コトバはまだまだたくさんある
「まにあうかもしれない」
「制服」
「祭りのあと」
「また会おう」
など
自分軸がズレそうにな里ながら
目に入るものに
突き動かされる
日常に
人は
ひとりなんだから
とその言葉に帰結するように
言い聞かせ、目の前の
事実を飲み込んでいく。
重たく
シリアスなコトバ、
深い意味を持たせたコトバ
その歌コトバが
また吉田拓郎さんへの提供作品は
似合っていた。
しかるに
南こうせつさんへは
どうだろう?
まだまだ、岡本おさみ節がこうせつさんと化学反応するほど
馴染まなかった
作品はあった
「思い出にしてしまえるさ」
「私の詩」とか
どことなく拓郎さんへ提供してもいい作品でもあり、
こうせつさんが拓郎っぽく寄せて
いってた感はあった。
でも
この
「満天の星」は
見事に
というか
岡本おさみ節、岡本おさみオーラを
消した作品だと思った。
いい事なのか
ダメだと感じるのか?
意見は別れるとこだが…
のびのびと、こうせつさんが
歌っているこの歌を聞くたびに
星になってしまった
岡本おさみさんが偲ばれるのだ。
賑やかに歌った
コンサートは終わり
君は家路に急ぐ
まつ人のいる家に
おかえり
ひとりの部屋に
おかえり
また
会おうよ
君のことは忘れない
騒がしい街並み外れたら
見上げてごらん空を
ひとりぽっちの君に降るのは
満天の星
ひとりぽっちの君に降るのは
満天の星
ひと握りの愛を
心から送り
僕は満たされて眠る
待つ人の家に
すぐに帰ろう
子供の寝顔と話そう
また会おうよ
君のことは忘れない
騒がしい街並み外れたら
見上げてごらん空を
満天の星のもと
見上げてみれば
昭和の数々のスター
僕たちに夢をあたえてくれた人たちが
笑いかけている。