フィルターがかかったように…
近づけない事に気づいた。
すりガラスの向こうにいるような
居ないような…
距離を詰める
この胸の内に抱え込む
全てのものへの
憧憬は
はしゃいでいた
季節だったら
輝きを増していたのに…
自分の薄っぺらなガラス細工
のようなココロ
粉々にいっそ
割れてしまえばいいものを…
ひび割れたまんまで
割れ落ちもしない
言い訳の聞かないその日の歩み
は足取り重く
ココロが晴れないオモリを抱いて
吹けば飛んでいくよな
自分を思えば
消えてなくなるのも時間の問題
手応えのない日々
すくっても
すくっても
すくっても
かき集めれない
思い出も、
願いも
そこにあるという事実だけ
静かに眠ろう
息を潜めて
身体を丸めて
この世で一番小さい存在
のように…
膝を抱えて
睫毛を伏せて
息を潜めて
静かに眠ろう