明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

ロビンソン スピッツ

2021-11-25 18:35:00 | 僕の音楽日記
そいつは
スナックで
カラオケに歌う曲をママに頼んで
おもむろに
歌い出した。

あの頃
久々に僕たちは再会して
また、ギターを弾いて
ライブでもやりたいねと
思いをぶつけながら
集まった飲み会。

唐突に
歌い出す。


♪新しい季節は〜
なぜかせつない日々で
河原の道を自転車で
走る君を追いかけた〜



聞き慣れないメロディー
初めて聞いた歌
誰?
この歌を歌うアーティストは?

ロビンソン?
スピッツ?

河原の道を走る君を
自転車で追いかけた?
それって威圧的行為…
ストーカー?

なんてツッコミ入れたくなるのを
グッとこらえて

アイツは気持ちよさそうに歌を続けて歌ってた。

僕たちは
再会のたびごとに
それぞれのオススメの歌だったり
アーティストの曲を
カラオケで披露する
そんな
自己顕示欲の強い仲間だ。

この歌はどうだ!と
いわんばかりに
歌う。
知らない歌で
いい歌を披露するときの
快感はたまらない!
唸ってる
感動してる奴らを横目に
気持ちよく歌うことが
僕らの
ちっぽけな
ライバル関係のデットヒート
を重ねて
マウントを取ることに
躍起になる唯一の楽しみだ

あの時奴は
スピッツの11枚目のシングルで
大ヒット曲となった
ロビンソンを
出し抜きで
歌い出した
1995年
阪神淡路大震災の年
この歌はヒットした。

たしかにあの頃
普通が普通でなくなってきて
明日えも知らぬ命を
強く意識し始めた
僕らは
会える時に
会っとこう
そう
誰ともなく
集まった感じだった


その中にでも
歌うことが
挨拶代わりの僕たちの中心軸でもあることから
アイツが得意になって
このロビンソンを歌っていたのを
思うと
正直
やられた!
出し抜かれた!
と負けを意識したものだ

アイツに
やられた!と思ったのが
今でも
この
「ロビンソン」を聞くと思い返すのだ

新しい歌
人より早く
みんなの前で披露する
出しぬく

この快感は
やった時に味わっているものにしかわからない



しかしながら
気持ち良さそうに
スピッツの
ロビンソンを歌っていたアイツが
憎らしくもあり、
本来ぼくは
スピッツが好きだけど
この
ロビンソンだけは
嫌いな歌だ

何故なら
アイツが
得意になって
カラオケで必ず歌うから

スピッツの作品の中で唯一
嫌いな歌
ロビンソン
アイツが得意になって歌わなければ
好きになってたかもね
(笑)
アイツは声量があるけど
それを鼻にかけて
うまいと勘違いして
時たま音程がズレるのも
あるが
心地よい聴きごこちにならないのが
たまにキズ。
そんなに力まず
柔らかく歌えば良いものを
とにかく他を圧倒するように歌うアイツ

だからアイツも
この曲も嫌い。🤣🤣🤣🤣





少年と海 南こうせつ

2021-11-24 20:23:00 | 僕の音楽日記

夢一夜のコンビで
アルバム 「こんな静かな夜」に
収録されている
隠れた名曲
【少年と海】

阿木燿子さんの
優しい言葉から紡ぐ歌詞は
弱虫の少年が
強くなっていく様を
海という
大きな話し相手を介して
成長していく、
ドラマや、映画のワンシーンを
見るような
牧歌的な仕上がりになっている。

誰もが
目の前の悩みや
壁、悔しさにぶち当たった時
友達とも距離をとっていて
ひとりぼっちな時
身近なペットだったり
自然の中に
解決を求めて身を委ねることを
する

時に
海は
その大きさで、
心を洗うことのできる
ものだ。

悲しいことや
悔しいことが
あったりすると
海にいって
叫んだり
石を投げたり
意味もなく
泳いだり
説明のつかない行動を
ついつい
とってしまうのが
海なのだ


自然に身をまかすのは
ホントの自分を取り戻す
近道なのかもしれない。


嫌なことがあった日は
海に行って
沈む夕日でも眺めながら
わけもなく渚を走って
大声だして
発散したいな
と思う

もう、少年じゃないけど

それこそ
気持ちは少年なんだけど

もはや、【少年と海】
じゃなく
僕の場合は
【老人と海】の方が
近かったりして
(笑)




ミスター・ロンリー ボビー・ヴィントン

2021-11-23 21:10:00 | 僕の音楽日記
この人の歌は
ほとんど
インストでしか聴いた印象がなく

一番馴染みなのが
ジェットストリームのオープニングで流れてくる
あのナレーションとともに
聞こえてくる
アレだ!

遠い地平線が消えて
深々とした夜の闇に心を休める時
遥か雲海の上を音もなく
流れ去る気流は
たゆみない宇宙の営みを
告げています

満天の星をいただく果てしない
光の海を豊かに流れゆく風に
心を開けば
煌めく星座の物語も聞こえてくる
夜の静寂の、なんと
饒舌なことでしょうか
光と影の境に消えていった
はるかな地平線も
瞼に浮かんでまいります。


これからのひととき
あなたにお送りする
音楽の定期便
ジェットストリーム
皆様のお供をいたします
パイロットは
わたくし
城達也です。

夜更けに
寝落ちして
ラジオから聞こえてくる
心地よい音楽と
ナレーション
ジェットストリーム


ミスターロンリーは
まさしく
ジェットストリームなのだ

ボビー・ヴィントンの歌唱よりも
ぼくの記憶は
レターメンがカバーした方の記憶の方がつよい
ボビー・ヴィトンは1964年に
レターメンは1970年に
それぞれリリースしているので
本家のほうは
まだ僕は2歳。
遥か遠い昔のこと

でも60年代アメリカンポップスの
粋でせつなく甘酸っぱいメロディの最たる作品だと思う。
ベトナム戦争の真っ只中
兵士として
電話をかける相手も
手紙を出す先もない
ボビーの心中を歌った歌でもあった

さみしくひとりぼっちだけど
さみしさの先にみえる
希望を探して
諦めず故郷へ帰ることを
願い歌った
ミスターロンリー

シンプルな名曲は
秋の夜長に
じっくり聞きたくなるのです。







My Desire 〜冬を越えて〜SING LIKE TALKING

2021-11-22 15:15:00 | 僕の音楽日記
1993年発売のアルバム
【ENCOUNTER】で一躍脚光を浴び
その突き抜けるような
爽やかすぎる
ボーカルで
名を轟かせた
僕も大好きなボーカリスト
佐藤竹善さんの所属する
シングライクトーキーング

名盤【ENCOUNTER】を僕も
持っていて
ファンク、ソウルフルな
演奏とボーカルにやられてます。
アルバムの秀逸さを物語る
名盤の法則(僕はそう名付けてる)

アルバム収録曲
一曲目〜二曲目が
良い曲であればそのアルバムは
ヒットする確率が
グッと高くなる

その法則にもれず
このアルバムも
最初はアコースティックギターの
インストから始まる
ENCOUNTER 1という
クレジットから始まる。
そして
このMy Desier〜冬を越えて〜
へと続く

アルバムは打ち込みでの
音なので
やはり
音圧が弱くて残念だけど
その分佐藤竹善さんのボーカルが
弾けてるぶん
すごく魅力的。

ライブだと
ちゃんと
サックス
トロンボーン
トランペットと
菅を入れ
女性コーラスもつけ
ファンキーな演奏になって
心地よい。
アルバム第三曲目の
FAKE IT
もノリノリの
ファンキーな感じで聞き応え有り!
バラードもノリのいい曲も
バランスよく散りばめられた
名盤
ENCOUNTER

いつも思うけど
シングライクトーキーングは
秋から冬の季節に
合うんだなぁ
聞きたくなるんだよねぇ…




メランコリー 梓みちよ

2021-11-21 17:13:00 | 僕の音楽日記

1976年に発表された
名曲
メランコリー
喜多条忠さんの作品の中でも
秀逸な作品とでもいえる



緑のインクで手紙を書けば
それはサヨナラの合図になると誰かが言ってた

こんな歌い出しだったから
好きな人には
緑のインクで手紙を書くのだけはしないと
思ったものでした。
サヨナラの合図になる
なんて
出だしから
グッとくるワードが


女はおろかでかわいくて
恋にすべてを賭けられるのに
秋だというのに恋もできない
メランコリーメランコリー


「女」は愚かで可愛くて恋に全てをかけられる生き物なんだと
刷り込まれた気がする。

そして
秋という季節は
人恋しさを感じる季節だから
恋をしたくもなるのだろうか?



それでも乃木坂あたりでは
私はいい女なんだってね


この時代
東京での
乃木坂という町には
こうした
落ち着いた大人たちが
情熱を傾けていた時代があったのでしょうか?

腕から時計をはずすように
男とさよならできるんだって
淋しい 淋しいもんだね

まるで昨今の恋愛事情を予期してるような
フレーズ
この頃はまだ
腕から時計を外すように
サヨナラできるほど簡単には
別れられる気持ちと
どこか
躊躇する気持ちを残して
歌われてる感じが伝わる。


人の言葉をしゃべれる鳥が
昔のひとの名前を呼んだにくらしいわね

この歌のピカイチの掴みあるフレーズ。
ちょっとこんなフレーズは出てこない。
喜多条忠さんの詩は2番に良いフレーズがよく出てくる
典型。



男はどこかへ旅立てば
それでなんとか絵になるけれど

これは
岡本おさみさんへの
あてつけか?(笑)
喜多条さんは
旅立つことより
たたずむ方の
気持ちを書いてる内容が
多いかも…

秋だというのに旅もできない
メランコリーメランコリー
それでも乃木坂あたりでは
私はいい女なんだってね

恋人つれてるあの人に
平気で挨拶しているなんて
淋しい 淋しいもんだね


この辺はもう梓みちよさんを重ねたような表現で
良い詩には
やはり良い曲がつくもので


拓郎さん得意の
転調していくマイナーからメジャーへサビが変わり、音域が広い
拓郎節

「こんにちは赤ちゃん」での
キュートな梓みちよさんから
「二人でお酒を」への
大人の女への変身ときて

強い大人をみせつつ
愚かで可愛い、いい女のスタイルを魅せた「メランコリー」
レコーディングで吉田拓郎さんは
梓みちよさんに

「思いっきり下手くそに歌って欲しい」とだけ
言って
レコーディングをお願いしたという。
この歌のもつ
世界には
少しあばずれ感を出させるために
梓みちよさんを崩して
歌わせた
「メランコリー」
上手く歌われるより
下手くそに歌って
ヒットした。


70年代後半から80年代へのつなぎ目の歌謡界には
色んなスタイルの
色んなシーンの
歌たちが登場してきた

大人のいい女とは
学習した「メランコリー」