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9月24日は一日晴れあがり、秋色は一段と濃くなった。
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コスモスも負けていない。
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花屋でつぼみの桜の小枝を買って来た。
それが部屋が暖かいせいか今日、花を咲かせた。
小さな、小さな花びら。
なんの品種であろうか、これでも桜。
一か月前に受け取ったらしいカードが見当たらなくて
カード会社に紛失の電話を入れた。
昼から、とんでもないところから出てきた。
いつも入れるところに入れていなかった。
最近、desk plannerに予定やら、日記やら詳しく
載せている。なのに、この始末。
『ボケかも』とイイかも。
『言われたくないが…』
ショックは隠せない。
一人暮らしの老人にとって厄介なのは、食事作りであろう。
することがなんにもなくて、凝った中国料理を作ろうと思
えば作ることは出来る。私も一人になってから、いろいろ
料理に挑戦してきた。
私は料理はプラモデル同様、設計図さえあれば、どんなに
難しかろうと”らしきもの”は作れると思っている。レシピ
はインターネットでいくらでも拾える。
その代り、材料に手を抜くと腕も悪いは、味も2の次にな
りかねない。男は準備段階で手は抜かない。
自分一人のために、凝ってなんとするといわれる。
料理は、実は認知症予防のために役立つ。
先ず、スーパーで材料をそろえるところから、試合開始
となる。3度3度奥さんにご飯を作ってもらっているご仁
には分からないだろうが、今キャベツが高い。トマトは
ずっと高い。それに、店によって値段が違うから店を選
ぶ作業も重要だ。
つまり、値段の高低から魚はどこで獲ったものかまで、調
べることができる。新聞より先に食料の値動きが把握する
ことができる。
さて、認知予防はここからが問題提供となる。
買ってきた材料の値段をノートか家計簿に、レシートを見ず
にうつせるか。
私はネットの家計簿に打ち込んでいる。
さらに、昨日のおかずはなんだったか。朝、昼、晩別に思
い出す。
今月30日の誕生日に、79歳になる。
高校時代の同窓から電話が来て「おれたちは、平均寿命やで」。
なるほど、男の平均寿命は約80歳らしい。淡路恵子は平均まで
長生きできなかった、ということか。
平均寿命はその日がくると、ばたっと逝ってしまうのでは、もち
ろんなく、身体がじわじわと弱ってきて最後にご臨終、となる。
じわじわと弱って来るのが、70を過ぎたころからで、健康年齢、
健康寿命とかいう。
そのころから、病に倒れると医療費のかさが上がる。金をかけな
がら往生の道をたどる。
後期高齢者と最近言わなくなったが、後期高齢者とはよく言った
ものだ。後期がすすむと、末期高齢者となる。この時はお迎えも近い
ところから、寝たきり、アルツハイマーが増える。
問題はこのグループに入ることなく、ぽっきり木が倒れるように、あの
世に行くことだ。
そこで、自論の生涯スポーツの重要性である。
バリヤフリーの安全な家屋は足腰によくない。
柔らかいものばかり食べていると、歯によくない。
この間、自転車の荷物でもたもたしていたら、手助けに近所のおばちゃ
んが来た。私はつい「老人を甘やかさないでほしい」といったらおばち
ゃん、けったいな顔をして向こうへ行った。
電車に乗って困るのは席を立ってくれることだ。京都の地下鉄は距離が
短いから、立っていても知れてる。地下鉄を立つことは、足腰のささや
かなトレーニングになる。
足腰の弱い年寄りは電車で立とう。これだけも、少しは長生きすると思う。
と思うのだが、「余計なお世話だ」と叱られそう。
へい、すんまへん。
今年も、我がマンションの庭に「きよしこの夜」の合唱が
流れた。ドアを開けて廊下に飛び出すと、うつくしい歌声
がボリュームアップして聞こえた。
白いガウン姿で、7人。
いつも、寒い時期に来てくださる。
マンションのベランダから拍手。中にはコーラスグループと
同じようなペンライトを振るのは子供たちだろうか。
数曲歌うと、グループは次の住宅へ移って行く。
ありがとう、ご苦労様でした。
今年もあとわずか。
来年は良い年でありますように。
小論文を読むと書いた人の考えがよくわかる。
字数を稼ごうと知っている知識を並べ立てる
のは失敗だ。
孫が大学受験で苦労していると、つい一言もの
申したくなる。
で、ついを。
どんな題を出されても、三振は許されない。
三振をしないためにも、毎日考えを字にすること。
毎日バッターボックスに立つこと。数打っていると
分かってくることがある。
いきなりホームランは打てない。
名文は出てこない。
朝日の天声人語を真似る必要はない。あれは一流中の
なかで一流の記者が書いているので、すぐに役立つも
のではない。
つまり、毎日こつこつ書いていくのが、文章上達の
道。人生なんでもこつこつが多いのだよ。