瀬戸内寂聴さんは98歳を今日
迎える。いつもなら家中、祝い
の花で埋まるのが、今年は数え
るほどしか花は届かないそうだ。
行事もすべてやめているので、
写経も法話もない。
その代り、一年で一番美しいと思
われる5月、家は、まばゆいばかり
の光に覆われている。(「寂聴、残
された日々」14日付けから)
天使人語にも、休校中の小学生
の娘と会話ができる機会が増え、
大人同士の話のようになった、と
あった。
自粛生活が続くなか、家族の会
話が増える。ちょっとした思い出
を振り返るのもいいではないか。
あのこと、覚えている? と声を
出して。天声人語氏の提案だ。
いつも前を目指す人生、立ち止ま
ってみるのもいいかな。じいさん
はいつも立ち止っているけど。