はらのむしやし、と読んだらあきまへん。
はらのむし、は腹の虫。
やしのうてんねん、は養うてる。
これでわかるでしょ。腹の虫を養うということは、
少量のご飯食べること。
「あんた、よう食べるなあ」とからかわれたら、
「むしやしのうてんねん」と切り返す。
〈米朝落語全集〉に「京の茶漬け」という一話がある。
こんな風に語られているそうな。
『自分一人のこっちゃさかいお昼はまあ、虫養い程度で』
京ことばはいわゆる関西弁と趣を異にする。
むしやしない、も直接な言い方ではなしに、あたりの柔らかい
言葉を選んだ。これが京都人。
京都ことばをぼちぼちだします。
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