あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

うれしい出会い

2016-01-14 22:22:14 | 日記
先日、一通の賀状が届き うれしくなりました。

昨年の12月に、仙台での教え子のT君と酒を飲む機会がありました。
T君が料理長をしている料亭で、ボランティアの忘年会があったので、
店じまいをしてから、その慰労を兼ねて、一緒に酒を飲む約束をしていました。
いざ飲もうという段になり 飲む場所のあてがなかったので、T君行きつけの店に行くことになりました。

賀状は、その時飲んだ店のマスターからのものでした。
私にとっては初めての店だったのですが、実に心地よい店だったのです。

カウンター席のみの小さな店だったのですが、先客のカップルが席を移動し、私たちが座れるように席を空けてくれました。
客とマスターとの間にある信頼関係のようなものが、そういった心遣いが自然にできる雰囲気をつくっているような気がしました。
やがて、カップルが席をたち出ていったので、静かな雰囲気の中であれこれT君と、勤めている店や家族の近況などを語り合っていました。

そのうち、また客が一人来店したのですが、なんと先のカップルの男性:K君でした。
マスターに、彼女の様子を見ての感想を聞きにもどったのです。
二人の関係がいい方向へ展開していけそうなのか、マスターの助言を求めている印象がありました。
マスターは 彼女への積極的なアプローチを進言し、それを受けてK君もこれからの行動を考えているようでした。
「扉を叩け、さらば開かれむ」 いつの間にか、私もその話に加わり、思いを伝える(扉を叩く)ことで、彼女の心の扉も開かれるのでは…と語ったように記憶しています。
初めての出会いだったのにもかかわらず、妙にその場の雰囲気が熱くなり、K君を応援する思いで、私もマスターもT君も一つになったような気がしました。

いろんな人との出会いがあるのでしょうが、こんな形の出会いもあるのですね。

同時に、店に来る客を温かく見守り、良き相談者となっている マスターの存在に とても心温まる思いがしました。
T君がこの店によく来る理由も、納得できるような気がしました。
お客に対する細やかな心遣いを大切にするT君の姿勢には、このマスターと共通するものがあり、ここでのお客とのやりとり通して学んだ点も数多くあるのではと思いました。

賀状を読みながら、改めてマスターの温かい人柄を実感すると共に、あの時出会ったK君のことが気になります。

マスターと再会した折には、K君のその後についても話を聞けたらと思っています。

出会いというものの 不思議な魅力を実感する出来事でした。

それ以上にうれしいことは、仙台に出かけた折の 新たな居場所を見つけたことです。