○ 高校野球県大会優勝 古川工業 おめでとう!
東北と育英の2強のどちらかが優勝 という結果になるのではと思っていましたが,公立高校の踏ん張りで,決勝は利府と古川工業との争いになりました。3対1という結果以上に緊迫した好ゲームとなった決勝戦でした。紙一重の差が,勝敗を分けたように思います。
優勝した古川工業は,甲子園初出場となり,大きな喜びを味わったことと思います。震災で1カ月間,校庭を使えないハンディがありながらも優勝できたことに,逆境に負けないたくましさも感じました。
大会6試合をほぼ一人で投げ抜いてきた山田投手は,「技術より気持ちで勝負。それはみんながいてくれるから思えること」と語っています。お互いが支え合い信じ合う確かなチームワークがあったからこそ,勝ち取ることのできた優勝だと思います。甲子園でも,このチームワークで,初陣らしく結果にとらわれずに伸び伸びとプレーしてほしいと思います。
頑張れ!古川工業高等学校!!
○ 91名もの尊い命を奪った ノルウェーのテロ事件
テロとは関係のない平和な国という印象のあったノルウェーで,悲劇となるテロ事件が起きたことに驚きました。犯人は,右翼思想の持ち主のキリスト教原理主義者ということでした。危険なイスラム教徒の移民がヨーロッパ各地に増えていることに対して抗議するテロ行為だったということです。それにしても,主義・主張のために,なぜ91名もの尊い命を奪う必要があったのでしょうか。テロは,とうてい許すことのできない過激な行為です。命を否定する行為に,正義はあり得ません。その主張にも考えにも,正義はありません。アフガニスタンやパキスタン,インド,イラク等では,今でもテロが行われ,たくさんの尊い命が失われています。自爆テロに幼い子どもたちが使われている国もあります。
今回の震災では,国境を越えて,世界中のたくさんの人々から,支援の手が差し伸べられました。犠牲になった人々を心から悼み,被災された人々の辛さや悲しみに心をよせた 温かい支援です。その根底には,同じ人間として 命の尊さを理解し 命を気遣う 考え方が流れているように思います。
世界中からテロがなくなり,お互いの命を大切に考え 国境を越えて助け合うことのできる 世界でありたいものです。
テロで亡くなった方々のご冥福を 心よりお祈り申し上げます。
○ 東アフリカ 1200万人の危機
国連の機関によると,内戦状態にあるソマリアを含む東アフリカ一帯が,過去60年で最悪の干ばつに見舞われ,1200万人以上が支援を必要としているとのことです。
ソマリアでは,20年以上内戦が続き,首都モガディシオでは繁雑に銃声が続いているとのことです。しかし,こんな街にも干ばつによる飢饉で苦しむ南部の人たちが,助けを求めてたくさんやって来るそうです。ある病院では,重度の栄養失調で約250人の子どもが入院しているものの薬や食料が足りず,毎日2,3人が亡くなっているとのこと。
ソマリアの南部は,暫定政府軍と対立する武装勢力が実効支配し,救援物資は届かない状況にあり,そこに住む370万人の生命が危機に直面しています。
新聞の写真には,痩せた子どもたちの姿が写り,深刻な飢饉の状況に心が痛みます。飢えと内戦の中,弱い立場の子どもたちは過酷な生死の状況におかれています。
何かできることはないかと考えているところですが……。