今日は,楽天対ソフトバンクの試合を最後までインターネットの中継で見ました。序盤戦は,2:0でリードされていたのですが,一挙に3点を取り逆転としこのままでいくのかなと思いました。しかし,さすが相手は現在圧倒的な勝率で1位を確保しているソフトバンクです。5回に1点を取り同点とします。そのまま3:3の延長戦となりますが,10回の表にソフトバンクは貴重な1点を取り,4:3とリードします。この時点で今日も負け試合になるのかなと思いました。相手のピッチャーは抑えのエースの馬原投手です。申し分のない速球と切れのある変化球で,10回の裏もたちまち2アウトをとられてしまいます。楽天が負けるところを見たくないのでここで見るのをやめようかと思ったのですが、代打に草野選手が出てきたので,期待を込めて見続けることにしました。クリーンヒットではなかったのですが,草野選手の当たりはセカンド前のボテボテのゴロで内野安打となりました。さらには続く高須選手がライト前ヒットを打ち,同点のランナーが3塁,逆転のランナーが1塁という状況になりました。そして迎えたバッターが岩村選手です。
岩村選手は,松井選手と共に今年から楽天のメンバーに加わった選手で,二人は共に大リーガーとして本場アメリカで活躍した選手でした。松井選手の活躍に比べると,岩村選手は打撃が不調で2軍に落とされ調整をした上で,また1軍に戻って来たところでした。
岩村選手の打った打球はレフトに舞い上がりました。高く上がり過ぎたのでレフトにとられてしまうのではと思ったのですが,打球は伸びレフトフェンスに当たる長打となりました。二塁を回った岩村選手が喜びを体で表現するようにジャンプする姿を見て,サヨナラ勝ちしたことを確信しました。球場も割れるような拍手と声援があふれ,その場に一緒にいて喜びを分かち合いたいと思いました。
ヒーローインタビューで,岩村選手は「私は泣きません。」と言っていましたが,汗まみれの顔には涙も混じっていたのではないかと思いました。この日を信じて2軍から1軍にはい上がり,自らのバットでチームの勝利に貢献できたことを心から喜んでいる様子に,私自身も胸に込み上げるものがありました。
家を仙台に移し,ここで野球選手としての最後を飾るという決意で楽天にやって来た 苦労人の岩村選手を,私も心から応援していきたいと思いました。
今は最下位の楽天ですが,上位に食い込むためのカギとなる選手が岩村選手だと思います。今チームにいない山﨑選手の分まで,活躍してほしいと願っています。