内沼で見た白鳥です。
翼を広げ 首を伸ばし 体全体と鳴き声で 自己表現しています。
その表現が求愛行動なのかどうかはわかりませんが、
出会いの喜びを 一心に 体と声で 伝え合っている姿に
一期一会を体現し合っているような … 美しさを感じました。
新聞によれば、伊豆沼・内沼に渡って来る白鳥が、この冬 急激に増えているそうです。
1月の調査で確認された6461羽は、前年より約4700羽多く、ほぼ4倍増とのこと。
その理由は、昨年の10月から 沼の再生事業として岸辺のヨシを刈り取るため、沼の水位を
約15センチ浅くしたそうです。それによって白鳥たちは、これまで食べられなかった深さの
レンコンにも届くことができるようになったからなのでは…ということです。
渡り鳥は、いくつかの国境を越える長旅を通して日本にやってきます。
この渡り鳥と同じように、人間も自由に国境を越えて往来できると思っていたのですが、
そうは考えない人もいるようです。
アメリカのトランプ大統領は、不法移民を取り締まるという名目でメキシコとの間に人為的に壁を
つくろうとしており、イスラム教徒や危険視したイスラム国家の国民の出入りを規制するなど、
多様性を認める移民国家でもあるアメリカの土台を揺るがすような 政策を進めようとしています。
イギリスが移民の流入を防ぐためにEUを脱退したのと連動するかのように 自国の繁栄や利益
のみを求め 移民を排除し内へ内へと志向するアメリカの行方に、大きな不安を覚えます。
自由・平等・民主主義・人権尊重などの普遍的な価値観や考え方までが、自国の利益優先という
独善的なものさしで 否定されてしまう危険性さえ感じます。
自由な渡り鳥のように国境や国益などにとらわれず、この世界や日本の在り方について考えてみる
ことが必要なのではないかと強く感じています。