あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

背景にあるもの

2014-04-25 08:21:39 | インポート

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雲ひとつなく晴れ渡った空のもと、満開の桜の花を見上げながら、思います。

花と青空の なんと 調和した美しさだろう と。

花々の向こうに 枝々の向こうに 広がる青空。小さな花と花のわずかな間にも 交差する枝の間にも 心に染みいるほど青い空が隙間なく見えます。

青い背景があってこそ、花のたたずまいや色合いが鮮明に鮮やかに目に飛び込んできます。前景の花があってこそ、深く透き通るような青さが印象に残ります。

そこに花が在って、その向こうに青い空が広がって 春そのものを形作っているような……

そんな春を味わいながら、ふと思います。

青い空への昔からのあこがれは、そんな背景である空への思いでもあったのかもしれないと。

そこに在りながら 前景に在る花や人々を生かし 背景として 邪魔にならず 淡々と在り続ける姿に 人間としての理想的な在りようが 見えてくるような気がするのです。

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春巡り

2014-04-22 09:02:25 | インポート

私の住む栗原市の桜も満開の見ごろを迎えています。一足早く咲き始めたものは、花吹雪を舞い始めたようです。モクレン、コブシ、梅、モモ、バタンキョウ、レンギョウなどの木々はもちろんのこと、その下ではスイセン、スミレ、ヒメオドリコソウ、タンポポ、オオイヌノフグリなどの草花が顔をそろえて咲き誇っています。リンゴやナシ、シャクナゲも、あと少しで花を開きそうです。畑も菜の花が彩りをそえ、地上は春のおしくらまんじゅうという風情です。

昨晩は、庭木の中にあるタラノメを天ぷらにして、春をおなかで味わうこともできました。

水田では田起こしが始まり、その向こうに見える栗駒山が山頂をうっすらと浮かびあがらせ、ゆったりと春の行方を見守っています。

花々の先に広がる青空も、暖かい光を湛えながら、地上の春を包み込んでいるようです。

目の前に広がる一つ一つが春という姿を色や光や形でつくりあげ、その一つに私自身も溶け込んで在るような そんな一体感と存在感とを感じます。

今 春とともに在ることに感謝しながら、移り行く季節を味わっていきたいものです。

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フランクルと高階杞一

2014-04-18 21:57:18 | インポート

フランクルは、「夜と霧」〈池田香代子訳〉の中で、『わたしたちが生きることからなにを期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちから何を期待しているかが問題なのだ』と語っています。自分の人生を自ら意味づけするのではなく、人生そのものが自分の存在を意味づけしてくれる、ということを語っているように感じます。

死と隣り合わせの過酷な強制収容所生活の中でも、フランクルは、そういった環境の中でも人間としての尊厳を失うことなく生きた人々から多くを学びます。人間ではなくモノとして ただの収容者番号の存在として扱われても、精神の世界は、犯すことはできない聖地であり、苦悩も 死も 受け入れることができるのだということを……。

あなたが人生を待つのではなく、人生があなたを待っている。

この言葉の意味を考えていくと、以前ブログで紹介した 高階杞一さんの詩を思い出してしまいます。

   小さな質問

           高階杞一

すいーっ と 空から降りてきて

水辺の

草の

葉先に止まると

背筋をのばし

その子は

体ごと

神様にきいた

       なぜ ぼくはトンボなの?

神様は

人間にはきこえない声で

その

トンボに言った

      ここに今

      君が必要だから

まさに、『 ここに今 君が必要だから 』は、トンボの人生にとって 必要なのがトンボ自身であるのだということを語っているのだと思うのです。

今生きているこの場所で、今のこの瞬間に必要とされているのが、あなたなのです。

これは、先のフランクルの言葉:「人生があなたを待っている」という考えにつながっているのではないかと思えるのです。

自分の人生の主役は、自分自身です。かといって自分の判断によって人生は、決められるものではなく、人生そのものがあなたの登場と判断を待ち続けているのだ、ということなのではないかと感じます。それはまた、どんな過酷な運命や環境が待ち受けていても、それと向き合いながら人間としての尊厳を失わず、真摯に生きることの大切さを伝える言葉なのではないかと思うのです。

生きることの意味を問うのではなく、生きることを前提にしての問いの前に、人間は立たされているのかもしれません。

だからこそ、「ここに今 君が必要とされている」ことに、どうこたえていくかが 生きるということなのではないかと 思えるのです。

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料理長の心遣い

2014-04-13 16:00:59 | インポート

昨日、ボランティアで関わった皆さんとの昼食会が仙台でありました。お世話いただいた方がボランティアを辞めることになり、その方をメインゲストに迎え、感謝の思いをお伝えする会でした。どこで開催するかについては、私に一任されていましたので、かっての教え子が料理長を務める店にしました。

料理は格別の味で、一つ一つがていねいに創意工夫の施されたもので、旬の山菜や野菜、海の幸を十分に堪能することができました。中でも感心したのは、メンバーの中に食べることのできる食材や使うだしなどが限られている方がいたのですが、その方のために温かい心遣いがされていることでした。出された食事は、弁当形式で、仕切られたスペースにさまざまな料理が収まったものだったのですが、限られた食材やだし汁を使って 正式なものと同様な品数が用意されていたのです。事前に予約を入れお願いをしていたことではあったものの、昼食時で厨房も何かと忙しい状態の中、一人の客のための心遣いを忘れない姿勢に頭が下がりました。

カボチャを飾り細工にした蝶があったり、ユリ根を桜の花びらに見立てた桜餅などがあったり、料理人として細やかな心遣いにも感心しました。メインの弁当を食べ終え満足したおなかだったのですが、最後の手打ちそばはまた格別の味でした。全員、もっと食べたいという思いを抱いたようです。味も、のどごしも絶品でした。さらに仕上げのデザートにも大満足でした。

脇役の料理をおいしくいただいたので、話も弾み和やかで楽しい昼食会となりました。主賓も心から喜んで下さったようなので、ひと安心しました。最後に、来年も同じ時期に同じ場所で昼食会を開くことが決まりました。どうやら一年に一度の定例昼食会になりそうです。

それにしても、料理長の成長した姿には改めて深い感動を覚えました。真摯に料理に取り組み、腕を磨く向上心を忘れず、食べてくれる人への心遣いを大切にしている姿に、「なんてすてきな大人になったものだ!」と感じ入りました。同時に、この料理長のつくる料理を、多くの人に味わってもらいたいと思いました。

店の名前は、花はん別館の『椿』です。旧県民会館の向かい側(定禅寺通りを挟んで)にある定禅寺パークビルの地下一階にあります。どんなメニューがあるかは、『椿』のホームページで検索もできます。もし仙台市の中心部に出かける機会がありましたら、足を運んでいただけたらと思います。

料理長の腕と人柄は、私が保証いたします。

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球春を迎えて

2014-04-08 17:52:15 | インポート

野球が大好きな私にとって、まさに心躍る球春がやってきました。

楽天イーグルスは、西武を相手に破竹の三連勝、しかし地元にもどってからのオリックス戦では三連敗したものの、優勝候補のソフトバンク戦は2勝1敗と勝ち越しました。まだ始まったばかりなので今後の展開がどうなるかは予測できませんが、最終的には楽天とソフトバンクの優勝争いになるような予感がします。現在好調で首位を走るオリックスも、やがては息切れしそうな感じがします。

セリーグは、巨人と広島との間でタイトル争いが行われるような気がします。たぶん巨人が勝ちあがり、日本シリーズは昨年同様 楽天と巨人との対戦になりそうな気がします。

楽天で期待しているのは、マギー選手の代わりに入団したユーキリス選手とドラフト1位ルーキーの松井投手です。投打の新戦力として、両選手は大活躍しそうな予感があります。

一方、活躍の舞台をメジャーのヤンキースに転じた 田中投手の活躍も楽しみです。初登板のブルージェイズ戦をテレビで観戦しましたが、1・2回に3点を取られながらも、以降に立ち直り7回まで投げて見事勝ち投手となりました。点を取られてもゲームを壊さず、冷静に投球を修正して相手打線を抑えたプレーに、負けない田中投手の底力をみたような気がしました。この試合では、フォアボールがゼロで、8奪三振という結果でした。ボールや球場の環境が変わっても、抜群の制球力は、日米を問わず変わりないようです。今後のさらなる活躍が期待できそうです。

寝違えて首を痛めたレンジャースのダルビッシュ投手も、相手打線を0点に抑え、勝ち投手となりました。この試合で、500奪三振の大リーグ記録の更新(最短記録)をしたとのことです。

いつか、ヤンキースとレンジャースが対戦するゲームで、田中投手とダルビッシュ投手との投げ合いが見られるかもしれません。

このほか、田中投手と同じヤンキースの同僚となるイチロー選手や黒田投手、昨年度のワールドチャンピオンであるレッドソックスの抑え役である上原投手、ロイヤルズの青木選手、けがで出遅れたマリナーズの岩隈投手の活躍なども楽しみです。メジャー登録はされていないものの、川崎選手や中島選手、藤川投手、そして松坂投手なども、努力が報われ表舞台で活躍してくれるかもしれません。

今まさに日米共に、球春のまっただなかにあり、野球への興味は尽きません。

日本のプロ野球も、桜前線の北上と共に、熱い戦いが繰り広げられていきそうです。今年は昨年以上に、楽天のゲーム観戦の機会を増やしていけたらと思っています。

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