家族の付き添いで、久しぶりに病院に行った時のことです。余りにも長い待ち時間に閉口してしまいました。
K病院では、受付で待たされ、次に外科の窓口で待たされ、すぐに診てくれるという話だったのに待合室で待たされ、診察を受けた後には検査で待たされ、さらにその検査結果をもとにした再診に待たされ、最後に会計で待たされるという半日でした。幸い診察を受ける本人が、安定した体調だったのでよかったのですが、もし体調や症状が最悪だった時には辛い待ち時間になったのではないかと思いました。
人手不足という事情もあるようですが、受付から会計までの一連のシステムに改善の余地があるように思いました。最初の受付では、窓口を担当する者が電話中でその電話が終わるまでは、次の受付ができないという状況でした。受付を待つ人がいることがわかっているのであれば、別の職員がサポートする(事務室の中には人員がいたようですので)などの柔軟な対応ができればいいのにと思いました。少し経ってからサポートする人が出てきたので、受付は何とか終えることができたのですが……。外科の受付窓口には担当者がいなかったので、受付してもらうことさえできない状況でした。少し待たされてから担当者が出てきたのにはあきれてしまいました。じつはこの日は、K病院に来る前にW病院で診察を受け、その先生の紹介でK病院を訪れることになったという事情がありました。紹介状を提示すればすぐに診てくれるという話だったのですが、診察に到るまでにこれだけ待たされるという状況でした。最初の受付の段階で外科に連絡が行き、担当医にも連絡するような流れであれば、診察までにもっとスムーズな対応ができたのではないかと思いました。
待つことが当たり前という前提の中で、病院内のシステムがゆるい状態になっているという印象を受けました。病院の経営方針の中に、患者を大切にしたサービスの向上も掲げられているのに、実際は病院側の都合の方が優先されているのではないかと思いました。
こういう状況が続けば、病院に行って病人が増えてしまうことも考えられます。患者や病人の側に立った、真の病院経営と医療体制、サービスの向上を強く求めたいと思いました。