夏休みに入ったからでしょうか、夕方、畑の草取り作業をしていたら、敷地内に小学生が2名やってきました。手に捕虫網と虫籠を持った 3年と5年の男の子たちでした。昨日も、私の母にあいさつをしてから敷地内に入り、虫とりにやってきたとのこと。元気で、虫好きな男の子たちでした。会って話をしてみると、5年の子は、図鑑はもとよりインターネットなども活用して、虫だけではなくさまざまな生物のことを調べているようで、豊富な知識を持っているようです。3年の子は、その子を兄のように慕い(2人は兄弟ではありませんでした)、一緒に虫とりをしながらいろんなことを学んでいるように感じました。
それにしても、なぜ我が家を虫とりの場として考えたのか、不思議です。近所には、神社もあり、広い敷地をもった家がたくさんあるのに、どうしてここなのか……。
いくつか、考えられる理由がありそうです。まずその一つは、我が家は公道に面しているので入りやすい環境にあるということ。二つ目は、敷地内に木や草地があり、虫がいそうな感じがすること。三つ目は、我が家では農薬を使わず消毒などもしないので、虫にとっては最適の環境にあるということ。例えば、キャベツなどの野菜は家で食べる分以外は、アオムシたちの餌となり、成虫のチョウになるまでの最適な住み家になっているということです。そのため、畑の中を飛び交うチョウの姿も、他の畑よりも多く見かけることができるような感じがします。
男の子たちは、そんな理由から あそこにはいろんな虫がいるのでは と 思うようになったのかもしれません。
子どもたちの帰りの挨拶に、また明日 という言葉がありましたので、どうやら明日もやってきそうです。その時に、改めてなぜ我が家の敷地に興味をもったのか、尋ねてみたいと思いました。
今日の収穫は、アブラゼミの幼虫一匹だけのようでした。羽化するために木の枝まで登ってきたのをつかまえたようです。家に持ち帰って、羽化の様子を観察できたらいいだろうなと思いました。前に我が家でも、幼虫を見つけ、家の中のカーテンにしがみついて羽化する様子を観察することができました。
それにしても、子ども時代はいいですね。夢中になって 虫を追いかけていた 小さい頃の自分を思い出しました。思わぬ子どもとの出会いを通して、教師だった頃の自分も思い出しました。