今日は、コロナ禍の中、半年振りの仙台演劇鑑賞会の例会でした。
劇団俳優座の岩崎加根子さん・小笠原吉知さんによる二人芝居。
原作は、A・アルブーゾフ 訳・演出は、袋 正 さん。
主人公の二人 リーダ(岩崎さん演じる)とロジオン(小笠原さん演じる)は、
戦争によって、愛する息子と愛する妻を失った悲しい過去を持っています。
そんな過去を持った 若くない二人は 保養所の患者と医師として出会います。
お互いの価値観の違いからケンカをするような出会いであったものの、出会いを
重ねるたびに、お互いの心が惹かれ合います。
リーダの奔放な言動と豊かな感性が、ロジオンの閉じた心を開き、
ロジオンの亡くなった妻に寄せる真摯で誠実な思い(戦争のためにこの地で亡くなった
妻の墓に毎日花を手向け続けていた)に、リーダの心が動かされます。
二人のそういった思いの変化が、二人の交わす会話や態度を通してしみじみと伝わっ
てきます。さすがの演技力でした。
大詰めの別れの場面での 乾杯の場面。
お互いの出会いに感謝し、別れることを納得させようとする 二人の心遣い。
モスクワに旅立つリーダを迎えに来たタクシーが、エンジンを鳴らしながら去って
いく音を耳にしながら、絶望の淵に置かれ心臓発作で意識を失ってしまうロジオン。
しかし、リーダはモスクワへは旅立たず、彼のもとに戻ることを決心します。
戻ってきたリーダに気づき、ロジオンは意識を取り戻します。
そのとき リーダが彼に語った言葉。
「私の人生は、あなたって方に出会うための人生だったのかしら……」
それはまた ロジオンにとっても
「私にとっても 亡き妻とあなたに出会うための人生だったのかもしれない…」
という思いだったのではないかと感じました。
心に残るエンディングの場面でした。
人は人を愛するために生きているのかもしれません。
久しぶりの演劇鑑賞でした。
リーダを演じた岩崎さんは、会報に次のようなメッセージを寄せていました。
いま
つらさを凌いで 穏やかな安らぎを 求めている このごろ
ひとの思いを われをもて 表すさま 感じていただきたい。
ひととき 限りない愛を望み ともに 楽しみ ましょう。
乾杯! 八月という月のために!
いいですね…演劇は…。
限りない愛の行方を 感じることのできた ひとときでした。
劇団俳優座の岩崎加根子さん・小笠原吉知さんによる二人芝居。
原作は、A・アルブーゾフ 訳・演出は、袋 正 さん。
主人公の二人 リーダ(岩崎さん演じる)とロジオン(小笠原さん演じる)は、
戦争によって、愛する息子と愛する妻を失った悲しい過去を持っています。
そんな過去を持った 若くない二人は 保養所の患者と医師として出会います。
お互いの価値観の違いからケンカをするような出会いであったものの、出会いを
重ねるたびに、お互いの心が惹かれ合います。
リーダの奔放な言動と豊かな感性が、ロジオンの閉じた心を開き、
ロジオンの亡くなった妻に寄せる真摯で誠実な思い(戦争のためにこの地で亡くなった
妻の墓に毎日花を手向け続けていた)に、リーダの心が動かされます。
二人のそういった思いの変化が、二人の交わす会話や態度を通してしみじみと伝わっ
てきます。さすがの演技力でした。
大詰めの別れの場面での 乾杯の場面。
お互いの出会いに感謝し、別れることを納得させようとする 二人の心遣い。
モスクワに旅立つリーダを迎えに来たタクシーが、エンジンを鳴らしながら去って
いく音を耳にしながら、絶望の淵に置かれ心臓発作で意識を失ってしまうロジオン。
しかし、リーダはモスクワへは旅立たず、彼のもとに戻ることを決心します。
戻ってきたリーダに気づき、ロジオンは意識を取り戻します。
そのとき リーダが彼に語った言葉。
「私の人生は、あなたって方に出会うための人生だったのかしら……」
それはまた ロジオンにとっても
「私にとっても 亡き妻とあなたに出会うための人生だったのかもしれない…」
という思いだったのではないかと感じました。
心に残るエンディングの場面でした。
人は人を愛するために生きているのかもしれません。
久しぶりの演劇鑑賞でした。
リーダを演じた岩崎さんは、会報に次のようなメッセージを寄せていました。
いま
つらさを凌いで 穏やかな安らぎを 求めている このごろ
ひとの思いを われをもて 表すさま 感じていただきたい。
ひととき 限りない愛を望み ともに 楽しみ ましょう。
乾杯! 八月という月のために!
いいですね…演劇は…。
限りない愛の行方を 感じることのできた ひとときでした。