秋を一つの色で表すと、何色になるでしょうか。
私の答えは 赤です。
家の裏の 柿の木を見上げては、澄んだ青空を背景に点在する無数の赤い実が
秋ももうすぐ終わりですね と告げているようです。
田圃の落ち穂を食べ終えて塒へ帰る 渡り鳥の群れが隊列をつくり にぎやかに
整然と飛んで行く その向こうに広がる 燃えるような夕焼けも 赤です。
ブルーベリの葉も 畑のパプリカや南蛮も 鮮やかに 赤く染まっています。
行く秋の総仕上げをするかのように どれもみな 赤く赤く…
ベランダにつるした干し柿が、食べごろを迎えています。
赤ちゃんのほっぺたのように柔らかな感触で ホワホワです。
一口かじると 甘い果汁と果肉が口の中に広がり 秋そのものを味わっているような感じです。
全て食べ終わるころには、初雪が降っているかもしれません。