あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

太陽光発電の買い取り価格について

2012-04-29 20:39:59 | インポート

我が家の屋根に太陽光発電を設置したことを、以前のブログに書きました。晴れた日にはかなりの発電量を記録しているので、順調に発電システムは機能しています。

先日の新聞には、国の政策として電気の買い取り価格を1キロワットあたり42円に設定する方向で進めている旨の記事が掲載されていました。

我が家でも東北電力との間で、42円で買い取ってもらう契約を結んでいます。政府としては、この価格設定を長期間維持することで、太陽光発電の設置が加速されることを期待している面もあるようです。原発依存から 太陽光発電を含めた クリーンエネルギーの活用と推進、民間の多様な発電システムの設置促進を意図した 国としてのエネルギー政策でもあるようです。

ただ気になるのは、そういった電力の買い取り価格が、一般の電力料金に加算されることです。極端な表現をすれば、太陽光発電の買い取りは、一般の電力利用者の負担の上で行われるということでもあります。考えようによっては、太陽光発電の設置が普及すればするほど、一般利用者の方の負担が増大していくことになり、両者の経済的恩恵と負担が両極化してしまうことになります。

太陽光発電がかなり普及したドイツでは、その問題が顕在化しているようです。設置した側は、高価な金額での電力買い取りを求め、設置しない側は上乗せされた高額な電力料金に不満を感じ買い取り価格を低く抑えることを求めるといった 対立が見られるようになってきたとのこと。日本でも、太陽光発電の普及が進めば、同様な問題が生じる可能性があります。

脱原発の考えに共感し、クリーンエネルギーを活用した電力の供給を求め、我が家では太陽光発電システムを採り入れることにしました。しかし、買い取り制度の実際の運用にあたっては、設置する側が設置しない側の負担の上で恩恵をいただく形になってしまいます。

よかれと思って考えたことが、誰かの負担になってしまう。その矛盾に、やりきれない思いを感じてしまいます。


満開の桜を見上げて

2012-04-28 21:31:06 | インポート

暖かい日が続いたので、開花を待ちわびていた桜も一気に咲き始めました。チューリップやモクレンもそろって咲き始め、春の花が勢ぞろいした感じがします。

今日は快晴でしたので、満開になった桜の向こうに青空が広がっていました。淡い桜の色合いが、青を背景に鮮やかに浮かび上がり、しばし花を見上げていました。自らの体内まで桜色に染め上げられ、古人になったような思いで見とれていました。肌にふれる風もさわやかでした。花は、心の内まで癒してくれる神様の贈りものなのかもしれませんね。

先日種まきをした野菜たちも、芽を出し始めました。畑も雨の恵みを受けて新たな力を得たようなので、今日は午前中に妻とジャガイモの植え付けもしました。

昨年種をまいたパンジーやビオラも寒い冬を乗り切って花を咲かせ始めましたので、こちらの方も庭への植え替えをしようと考えています。

色とりどりの花と新緑が、春の訪れを告げています。

田に水も入り、もうすぐ田植えも始まりそうです。

桜の花を見ながら、ウグイスや雲雀の鳴き声も耳にしました。ツバメの姿も見かけました。

去年は感じることのなかった確かな春の訪れと息遣いが聞こえてくる今年です。

被災地に住む人々にも、春の訪れを肌で実感できる日々であってほしいと願っています。

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再会を通して

2012-04-23 10:05:03 | インポート

昨日、三十数年振りの再会を果たすことができました。まるで初恋の相手と再び巡り合うことができたような喜びと共に、時の流れの経過に照れくささとぎこちなさを感じてしまいました。

でも、色あせた文集を持参し、当時のあれこれの思い出を語る姿に、10歳の頃の少女の面影を見出すことができ、当時の時間にタイムスリップをしたような気持ちになりました。

新米教師の私にとっては、無我夢中で過ごした川崎市での3年間でした。彼女の語る当時の私の言動を通して、生身の人間としての自分の姿があったことに気づきました。教師である前に、一人の若者や人間として、子どもたちとまっすぐに向かい合っていたのかもしれません。

その後の歩んだ人生のこと、さまざまな出来事や家族によせる思いなどを聞きながら、たくさんの辛いことや悲しみを経て現在に至っているのだということがわかりました。彼女が通り抜けてきた人生の重さと、ご両親や家族に対する温かい思いが、しみじみと心に伝わってきました。

10歳の少女からすてきな女性へと成長した その姿を目の前にし、改めて生きて再会できたことに大きな喜びを感じました。

聞きたいことや話したいことがいっぱいあったはずなのに、その思いを十分に伝えることができないもどかしさもありましたが、元気な姿を確かに目にすることですっかり安心しました。

今 生きて 在るということ、そして時を超えて語り合うことができるということ、そのこと自体がとてもかけがえのない尊い時間に感じました。

今後は、関東や東海地方を中心とした大規模な地震の発生と被害が心配されます。川崎市で一緒に過ごした子どもたちも、家族をもち、それぞれの人生を歩んでいることと思います。私の3番目の娘も社会人としての一歩を踏み出しています。東京圏の想定被害状況が、先日の新聞にも掲載されていました。被害が最小限で、尊い人命が失われることのないことを心から祈りたいと思います。

また元気な姿で 彼女をはじめ多くの子どもたちと再会できたらいいなあと思います。


元気で よかったなあ!

2012-04-20 08:51:23 | インポート

昨日、初めて教師となり担任した 川崎市の教え子から 電話をもらいました。震災以来、安否を気遣ってくれていたようで、その思いに胸が熱くなりました。

転居する際に、小学校時代の文集を見つけ、当時のことをなつかしく思い出していたとのこと。その思い出を語る言葉を耳にしながら、小学校4年以来 今に至るまで、さまざまな出来事を乗り越えて あの子がこうして元気でいることに、大きな喜びを感じていました。

人生は邂逅である。本当にそのことを実感します。一つの出会いが、時を超えてまた新たな出会いにつながることに、心から感謝をしたいと思いました。

語る思い出の中に、『星の王子様』が登場しました。生まれた娘にその本を贈ったとのこと。娘さんは、「目では見えない大切なもの」を探し続けながら、きっと心豊かなすてきな女性に成長していってくれるのではないかと思います。

ある研修会で、担当の方からこう言われたことがありました。「あなたから見えるのは教師としてのあなただが、教師という上着を脱ぎ捨てた時の 人間としてのあなたが知りたい。」

生身の人間として 自分の よって立つところは、何なのか。とても大きな問いかけでした。

今でもその問いの答えを探し求める途上に立っています。

今できることを一つ一つ積み重ね、出会いの一つ一つを大切にしていく。そんなスタンスに立ちながら、「目では見えない答え」を探していけたらと思っています。

22日には、仙台でその子と再会する予定です。語り合う中で、その答えのヒントを与えてもらえるかもしれません。


小出裕章さんの講演会開催について

2012-04-19 08:41:11 | インポート

私の住む宮城県栗原市も、福島原発事故による放射性物質が風によって運ばれ、放射能汚染の影響を受けた地域です。その意味で、放射能のもたらす被害の実態や健康に与える影響などについて、多くの人が不安を抱いているのではないかと思っています。

そこで、原子力に関する専門家を招いて、科学的に原発や放射能汚染について市民が学ぶ機会をつくろうということになり、栗原市民講座実行委員会が結成されました。

市民がさまざまな課題について学び合い、お互いの見識を高め合う機会を設けることに賛同し、私も、実行委員のメンバーの一人として加わっています。

その第1回目として、6月3日(日)の午後1時より栗原文化会館で、京都大学の小出裕章先生を迎えての講演会を開催することになりました。

小出先生は、原子炉実験所の研究者であり、原発や放射能問題に詳しい専門家でもあります。著書として「放射能汚染の現実を超えて」「原発のウソ」「原子力と共存できるか」「知ればなっとく脱原発」等があり、最近は日本各地から招かれて原子力に関する講演会も行なっています。

インターネットで名前を検索すれば、インタビュー映像等を通して、その考えを知ることもできます。政治にとらわれず、原子力の専門家としての科学者の立場から、福島の原発事故がどんなふうにして起こり、放射性物質による汚染がどう進んでいったのか。放射線による被害とはどういうものか。科学的データをもとに、我々一般人にわかりやすく講演してくれることになっています。

原発の再稼働を巡っては、現在、政治的にも社会的にも大きな問題になっています。福島原発の事故を踏まえ、原発や原子力の今後の在り方をどう考えていったらいいのか。原発に頼らないこれからのエネルギー政策をどう考えていったらいいのか。これらの問いに対する答えを、今回の講演を通して、科学的な視点から、自分なりに考えることができるのではないかと思っています。

都合がつく方は、是非講演会に参加していただけたらと思います。

○問い合わせ先:  0228-22-2610 栗原市実行委員会事務局

○ホームページ:     http://kuriharaopinion.web.fc2.com/

○講演会日時:   平成24年6月3日(日)  栗原文化会館

             開場: 12:00  開演: 13:00  参加費:500円(当日:800円)

         ※講演は、2時間、その後に質疑応答があり、閉会は、16:45頃になります。

             予約制となりますが、未就学児託児所もあります。

             地場産品販売の出店もあります。