あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

お薦め クリスマスの本

2018-12-13 23:07:21 | 日記
クリスマスに関する お薦め絵本を 5冊紹介します。
中には、もうすでに知っておられる絵本も あるのではないでしようか。
以前 このブログの中で紹介した絵本も 含まれています。
クリスマスが近づくにつれ、サンタクロースも おくりものの準備で大忙しといったところでしょうか。
そんなサンタの存在を身近に感じる 絵本でもあります。

①『サンタクロースって いるんでしょうか?』 中村 妙子 訳・東 逸子 絵  偕成社

1897年9月21日付けの アメリカ・ニューヨーク・サン新聞の社説に 次のような記事が掲載されます。

〇女の子からの手紙です。

きしゃさま

あたしは、八つです。
あたしの友だちに「サンタクロースなんていないんだ。」っていっている子がいます。
パパにきいてみたら、
「サンしんぶんに、といあわせてごらん。しんぶんしゃで、サンタクロースがいると
 いうなら、そりゃもうたしかにいるんだろうよ。」
と、いいました。
ですから、おねがいです。おしえてください。
サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?
  
       バージニア・オハンロン


この手紙に対して、新聞社は 次のような文面で答えます。全文ではなくその一部を抜粋して紹介します。


バージニア、おこたえします。サンタロースなんていないんだという、あなたのお友だちは、
まちがっています。
……
そうです、バージニア。サンタクロースがいるというのは、けっしてうそではありません。
この世の中に、愛や、人へのおもいやりや、まごころがあるのとおなじように、サンタクロ
ースもたしかにいるのです。
……
サンタクロースが信じられないというのは、妖精が信じられないのとおなじです。
……
サンタクロースをみた人はいません。けれども、それは、サンタクロースがいないという
しょうめいにはならないのです。
この世界でいちばんたしかなこと、それは子どもの目にも、おとなの目にも、みえないもの
なのですから。
……
あかちゃんのがらがらをぶんかいして、どうして音がでるのか、なかのしくみをしらべてみる
ことはできます。けれども、目にはみえない世界をおおいかくしているまくは、どんなに力の
つよい人にも、いいえ、世界じゅうの力もちがよってたかっても、ひきさくことはできません。
ただ信頼と想像力と詩と愛とロマンスだけが、そのカーテンをいっときひきのけて、まくの
むこうの、たとえようもなくうつくしく、かがやかしいものを、みせてくれるのです。
……
サンタクロースがいない、ですって?
とんでもない!うれしいことに、サンタクロースはちゃんといます。それどころか、いつまでも
しなないでしょう。
一千年のちまでも、百万年のちまでも、サンタクロースは、子どもたちの心を、いまとかわらず、
よろこばせてくれるでしょう。


②『サンタの友だち バージニア』
   村上ゆみ子 著 ・ 東 逸子 絵 偕成社 
 
新聞社へ サンタクロースがいるかどうかを問い合わせた少女=バージニアの その後の人生を 
孫や教え子に取材して書き下ろした小伝。バージニアは、やがて小学校の先生になります。


③『クリスマス・アルファベット』
  さく ロバート・サブダ 大日本絵画
 
めくると、AではANGEL【天使】、BではBELL【ベル】といった クリスマスに関係ある
ものが立体的に動くように現れる しかけ絵本。

④『サンタクロースって ほんとにいるの』 
  てるおかいつこ文・すぎうらはんも絵
  かがくのとも絵本 福音館

サンタクロースについての親子の会話が楽しく微笑ましい絵本です。
絵本の中での子どもの問いかけに、あなたでしたら どう答えるでしょうか。

♡どうして ぼくのほしいものがわかるの?
♥子どものほしがっているものが わかるひとだけが サンタになれるんだよ。
♡どうして よなかにくるの?
♥おれいをいわれるのが はずかしいからだろ。
♡サンタは なつのあいだは どうしているの?
♥おくりもののじゅんびのあいまに すこしは
 なつやすみをとるんじゃないかな。
♡こないうちもあるのは なぜ?
♥びょうきの子のそばで あさまではなしこんでしまって まわりきれなくなったのかなあ。

♡ねえ、ほんとうにいるの?
♥いるよ。サンタクロースはね こどもをよろこばせるのが なによりのたのしみなのさ。
だって こどもがしあわせなときは みんながしあわせなときだもの。
サンタクロースは ほんとにいるよ。
せかいじゅう いつまでもね


⑤『クリスマスには おくりもの』  絵本館
    さく・え 五味 太郎   

とても親しみを感じる人間的なサンタが登場する物語です。

サンタの役目は、クリスマス・イブの夜に、子どもたちのもとに出かけていって、子どもたちの
用意した くつしたに、おくりものを届けること。
ところが この日は、おくりものを入れようとした くつしたに、サンタのために女の子が用意した 
おくりものが入っていたのです。
サンタは大喜びで 女の子にあげるおくりものをくつしたに入れ、もらったおくりものを大事に抱えて 
家に帰ります。
なんと サンタも、ちょっとそんな気がしたので、ベッドのわきに くつしたをさげておいていたのです。
サンタは自分でそのくつしたに、おくりものを入れます。
おくりものが気になり、サンタは開けちゃおうかなとも思いましたが、朝がくるまで がまんします。
おくりものは、くつしたでした。冷たい雪道を歩くサンタを足を気遣っての おくりものでした。
サンタは、やった!やった! と大喜びです。
サンタは、そのくつしたをはいて さっぱりとした気持ちで 教会へ出かけます。
教会には 女の子もきていました。
そして サンタは こう思います。
『すてきな女の子に なったものだ』と。


サン・テグジュぺりの『星の王子様』で、仲良くなったキツネが別れ際に 王子様に語ったことば。
『…心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ。』
子どもたちが大好きなサンタクロースも、心の目を通して見ることのできる存在なのだと思います。

『…こどもがしあわせなときは みんながしあわせなとき…』
世界中のこどもたちが、しあわせを感じることのできる世界であってほしいものです。
戦争も 飢えもなく、平和な世界で こどもたちの笑顔がとびきり輝く そんな未来であってほしいものです。






コメント
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