あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

元気です

2019-05-17 13:57:19 | 日記
久しぶりのブログとなりました。
季節は、春から夏へと移り変わろうとしています。
長期の筆休みとなってしまいました。

先日のボランティアで、5/6付けの天声人語を取り上げ読み合わせをしました。

盲目のエッセイストの三宮麻由子さんを紹介する記事でした。
目が見えなくても、鳥の声や物音に聞き入ることで、三宮さんの心の中には、さまざまな景色や色がうかんでくるのだそうです。
「私にとっては声にも景色があり色がある。もっと正確に言うと、声そのものが景色であり色なのだ。」
筆者は、三宮さんのエッセイ『鳥が教えてくれた空』の上記の言葉を引用しながら、次のように書いています。
( 滝の水の流れる音、草原が風に揺れる音、松ぼっくりが落ちる音。自然が発する声に耳を傾けながら、風景を描いていく。
 三宮さんの文章には、視覚のみではつくりだせない奥行きがある。風の運んでくるさまざまな匂いも、そこに加わる。)
そして、インスタ映えを競うような 目から入ってくる情報ばかりに頼る現代社会を憂い、
( だからこそ、ときには立ち止まってみたい。咲く花の香りを求めたり、若い葉の手触りを試したりと。) と述べています。
春から夏への季節の移り変わりを 自然の発する声に耳を傾け、花の香りや若葉のみずみずしさを肌で感じながら味わうことが
できたら、三宮さんのように奥行きのある世界にふれることができるのかもしれません。

 『五月』という言葉から思い浮かぶのが、まどみちおさんの詩「空気」の次の一節です。
   ……
   五月
   ぼくの心が いま
   すきとおりそうに 清々しいのは
   見わたす青葉たちの 吐く空気が
   ぼくらに入り
   ぼくらを内側から
   緑にそめあげてくれているのだ
   ……
 新緑の美しい中にいると、その生命力と私たちに届けられる新鮮な空気が、私たち自身を内側から緑にそめあげてくれているような
感じがしてきます。
 目だけでなく、五官をフルに使いながら、美しい自然の移り変わりを味わっていきたいものです。
コメント
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