ヘンリー王子が環境保全を主張し、飛行機の利用制限を訴えたのに対して、イギリスの元運輸相のノーマン・ベーカーが、これを『肉食獣が菜食主義を勧めているようなものだ』と批判した。悪口はかくあるべしという、まことにセンスのある表現である。偽善的だとか売名行為だなどというよりずっと印象深くインパクトがある。ヘンリー王子がプライベートジェットを頻繁に利用していることは、CNNのニュース(https://www.cnn.co.jp/world/35141572.html)にもなっている。
アメリカ元副大統領のアル・ゴアも、講演やドキュメント「不都合な真実」での環境問題での啓蒙活動が評価され、2007年にIPCCと共にノーベル平和賞を受賞した。しかし、本人が電気代のかかる広大な豪邸にすみ、庶民と比較しても、べらぼうにエネルギーを消費する生活をしてる「不都合な真実」が問題になった。環境問題などを唱え運動する人は、まず「自己否定」を率先して行わなければならない。そうでなければ、たいてい富裕有閑人による『肉食獣による菜食主義の勧め』になってしまう。
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