シソ科の多年草植物。口唇形をした花が波頭のように見える。花は小さく無光沢で白か紫、桃色がある。
シソ科オドリコソウ属の多年草。半日陰の法面に群生する。笠をかぶった踊り子達が並んだ姿に似るとされる。茎の断面が四角になっている。これは白川疎水ベリの石垣に群生していた。
ショウキウツギ(Kolkwitzia amabilis)。スイカズラ科ショウキウツギ属。別名アケボノウツギだが、このほうが花の雰囲気を表している。写真は我が家の庭のものだが、この付近では京大植物園の入り口にも見られる。
この木については梶本氏のホームページ(http://www.geocities.jp/ir5o_kjmt/kigi/utugsyoj.htm)に詳しい解説が載せられている。
ツマグロヒョウモンの雌。長い間「妻黒豹紋」と思い込んでいた。翅の裏面は目立たない保護色(下写真)で、表面は比較的派手な模様になっている。状況によってポーズを変えるような器用な事をしているのだろうか?昔はツマグロヒョウモンは近畿圏では希少種であったが、いまではありふれたものになっている。
マメ科植物。別名クローバー。原産地はヨーロッパ。江戸時代にガラス製品の梱包緩衝材として使われたとされている。明治時代に牧草として導入されたものが野生化した。根粒菌の作用により窒素を固定するので土壌改良に利用される。
バラ科シモツケ属の落葉低木。春に白の小花を集団で咲かせる落葉低木。花の塊は小さな手毬のように見える。シモツケとよく似ており時に交雑する事もあるらしい。オオデマリとは科属を異にしている。
小手毬(こでまり)か下野(しもつけ)かで夫婦諍いぬ 楽蜂
キク科ミヤマヨメナ属の植物で別名は野春菊(ノシュンギク)、東菊(アズマギク)。山野に自生するミヤマヨメナの日本産園芸品種として栽培され、様々な花色がある。我が家の庭に慎ましやかに咲く3番目のものをがその名にふさわしいように思える。もっともこれは秋に咲くヨメナとあまり変わらないが。
クマバチ(Xylocopa appendiculata)。毎年同じ場所の同じ位置でホバリングしてオスが縄張りをはっている。世代交代しているはずなのに不思議なことだ。
分蜂の季節になると、待箱にニホンミツバチ(Apis cerana japonica)の偵察蜂がやって来る。偵察蜂は巣の位置、大きさ、巣口の広さ、内部温度などを総合的に判断するようである。そこが定住するのに好適であると判断すると、もとの巣に帰り強烈なダンスで他の仲間にアピールする。そのうちどんどん偵察蜂の数が増え、巣口の出入りだけ観察していると、すでに分蜂群が入ったのかと錯覚する程になる。これは、だいたい2−3日がかりで行われ、いい場所には占有権を主張するためか、偵察隊の一部が夜中も居残るケースがある。同じ箱の中で違ったコロニーの蜂がであった場合、2匹がくんずほずれつの取っ組み合いをする。住処をめぐる社会性昆虫の種内競争といえる。
タテ科の植物。別名スカンポ。「蓼(たで)食う虫も好きずき」の蓼。この季節、郊外にハイキングに行くと、大抵、子供はもの知り顔の大人にこの植物の酸っぱい茎を食べさせられる。
イタドリが海外、とくにヨーロッパで猛威をふるっている事が報道されている。日本でもイタドリが庭で発生すると駆逐するのにそれなり面倒だが、外国では天敵、捕食者や競争者がまったく存在せず、好き放題に繁殖している。地下茎を延ばして四方八方にテリトーリーを拡大するので、道路や家屋を破壊するなどして、イギリスでは年間200億円近い損害が生じているそうだ。イタドリはシーボルトがオランダに観葉植物として日本に持ち帰ったと言われている。写真の場所でも石垣の隙間に根を下ろしたイタドリが、競争者がいない事もあって切ても切ても毎年旺盛に繁殖する。
イタドリの花。
チューリップはユリ科植物。花を咲かせた後は翌年まで球根で休眠する。光ではなく温度を感じて花を閉じたり開いたりする。最近は昔ほど都市部でははやらない。
早生一重、早生八重、トライアンフ、ダーウイン、コッテージなど様々な品種がある。特殊な温度処理をして非常に早く花を咲かせることもできる。園芸家は地上部の葉が枯れてしまった後で、球根を彫りあげる。この時、球根の中には翌春発育すべき葉が花芽として存在する。これの花芽を形成させるために8-9度に移して(低温処理)、約3週間保存する必要がある。その後次第に温度をあげて花を咲かせる。