まずは京都のきさらぎ賞。
勝ったのは、キズナ産駒サトノシャイニング。好スタートから6番手待機を選択。逃げたジェットマグナムの前半1000mのラップは58秒7と稍重の馬場としては流れる展開に。直線に入るとまず、2番手からキタサンブラックの牝馬リンクスティップが先頭に立ちますが、大外からサトノシャイニングが鮮やかに抜け出します。そのまま後続に3馬身差をつけて圧勝。稍重の勝ちタイムは1分47秒0。2着にはリンクスティップ、クビ差の3着には、6番手から差してきたシルバーステート産駒ランスオブカオス、さらに3馬身差の4着が2番人気のショウヘイ。
勝ったサトノシャイニングは、前走が東京スポーツ杯2歳Sであのクロワデュノールと3/4馬身差の2着だった馬。ここは負けられないところでした。今回は6番手に控えて直線で弾けての勝利でしたから、本番に向けて理想的なレース内容だったと思います。恐らく次走はGⅠ皐月賞でしょうから、大本命が予想されるクロワデュノールに雪辱を果たすべく、ここから万全の準備を整えるでしょう。
2着の牝馬リンクスティップは、ここで賞金加算が出来たので、次走の選択肢が広がりました。マイルよりも長い距離が合っていますので、次走は3月のフラワーCか、4月のフローラSあたりになるのでしょう。順調ならばオークスで面白い存在になりそう。
3着のランスオブカオスはやはりマイルが合っていそう。これで路線が確定したと思います。4着ショウヘイは、重い馬場が少し走りにくそうでした。地力は高いと思いますので、あらためて良馬場で見直したいと思います。
そして府中の東京新聞杯。
勝ったのは、ドレフォン産駒の4歳牡馬ウォーターリヒト。後方12番手待機で脚を溜めます。逃げたロードカナロア産駒メイショウチタンの前半3ハロンのラップは34秒6と平均よりもやや遅いペースに。直線に入ると、メイショウチタンがスピードを加速、そのまま逃げ切りを図ります。そこに中団待機のダイワメジャー産駒ボンドガールが追いかけ、ゴール手前でメイショウチタンを交わします。その直後に大外から猛然と追い込んできたウォーターリヒトが、さらにクビ差前に出て勝利。良の勝ちタイムは1分32秒6。2着ボンドガールから1/2馬身差の3着には逃げたメイショウチタン。さらにクビ差の4着には、中団9番手から追い込んできた1番人気のブレイディヴェーグ。
勝ったウォーターリヒトは、4歳にして嬉しい重賞初勝利。何と言っても東京マイルは得意舞台、6月の安田記念でも有力馬として名乗りをあげました。
2着ボンドガールは、やはり2000mよりマイルの方が合っています。こちらも5月のヴィクトリアMに向けて良いスタートが切れたと思います。3着メイショウチタンは、上手いペースで逃げれたことが好走要因。鞍上の吉田豊騎手のファイン騎乗でありました。
なお1番人気で4着のブレイディヴェーグは、これがマイル2戦目。だんだんとマイルの速い流れにも慣れてきています。次走はドバイターフと発表されていますが、5月のヴィクトリアM直行でも悪くありません。陣営は少し悩みそう。