さて、2019年生まれの2歳戦がスタートします。2019年生まれの2歳は、実質的にはディープインパクトとキングカメハメハのラストクロップで、ディープ・キンカメ亡きあとの生産界を背負って立つ種牡馬の選抜戦が、この2歳戦で激しく展開されますので、そこにも注目です。
まずは土曜日の中京5R芝1600m新馬を勝ったエピファネイア産駒クラウンドマジック。最後方待機から、直線だけで、前をゆく1番人気ドゥラメンテ産駒ラクスバラディを差し切りました。勝ち馬だけ、別次元の差し脚でしたので、次も有力。2着のラクスバディは、好位置から前を差す横綱相撲で、普通だったらそのまま勝利のはずでしたから、次は疲れさえ残らなければ確勝レベル。3着ワールドエース産駒スズカワールドも、レース上手で勝利は近いと思います。4着シルバーステート産駒ナインティゴットは仕掛けてからの反応が遅いので、その分だけ置かれてしまいます。直線の長い新潟や東京向きに見えました。
次は東京5R芝1600m新馬を勝ったディープインパクト産駒コマンドライン。POGの第1の評判馬ですが、514㎏の馬体は明らかにまだ太い。しかし、身体全体がゴムまりのような柔らかさで、ゆったりとした歩容は2歳馬では見たこともない大物感。競馬は、3番手追走から、残り300mでようやくエンジンがかかって、前をいくアメリカンファラオ産駒コンクパール以下を、あっという間に置き去りにして勝利。このあとは放牧だと思いますが、秋までじっくりトレーニングを積むのも良いですが、むしろ490㎏前後まで絞っていくためには、9月の札幌2歳Sを目指す方法もあると思います。
日曜日は中京5R芝1400mを勝ったアメリカンペイトリオット産駒ブレスレスリー。スタート良く先手を取って、直線でもそのまま馬場の中央を走り押し切りました。アメリカンペイトリオットは新種牡馬で、新種牡馬によるJRA初勝利。2着は1番人気のキングカメハメハ産駒スタニングローズで、この馬も好位からよく伸びていたので、次は有力。
東京5R芝1600mを勝ったクロフネ産駒クレイドル。好位追走から、早めに抜け出し、ゴール前の叩き合いを制しました。ステラヴェローチェの半妹で次も期待できる。2着はハーツクライ産駒レディナビゲーター。出遅れて後方から追い込んだ脚は最も目立っていた。アドマイヤミヤビの全妹で、次は確勝レベル。3着の1番人気キングカメハメハ産駒リアグラシアは、今日は相手が悪かっただけで、次は勝ち負け。また、4着のシルバーステート産駒コムストックロードは、まだ幼いところがありますが、スピードも差し脚も見所があるので、これも勝利は近いと思います。
東京6R芝1400mを勝ったモーリス産駒ビーンオンザマーチ。中団待機から直線は外から追い込んで勝利。逃げのペースが速かったため、中団の位置取りが一番の勝因だが、差し脚も良し。2着のストロングリターン産駒サトノストロングも同じく中団から追込み、3着のエピファネイア産駒マニカルニカは最後方からの追込み。逆に4着のハービンジャー産駒ニシノスーベニアは逃げて残ったもので評価大。次の狙いはこの馬でしょう。