上半期のドリームレースは、1番人気のクロノジェネシスが完璧なレースで、グランプリ3連覇を達成いたしました。
レースは、ユニコーンライオンが逃げて、レイパパレが2番手。前半1000mが1分丁度ですから、このメンバーでは超スローの展開となりました。クロノジェネシスのルメール騎手は、このスローペースを見越して4番手を追走、直線に入って、逃げるユニコーンライオンとレイパパレが並んで押し切ろうとするところ、ゴール前100mで見事に差し切り完勝。さすが雨晴両用の切れ味で、これはもう、日本代表として堂々と秋の凱旋門賞へ向かってほしいと思います。
2着には、レイパパレを差し返したユニコーンライオン。坂井琉星騎手のファインプレーでした。レイパパレも、消耗戦だった大阪杯から、体力を立て直してここを目指し、立派なレース振りだったと思います。この馬は、むしろ逃げて自分のペースに持ち込んだ方が良かったのかもしれません。出来れば、重馬場適性のあるレイパパレも、秋の凱旋門賞に挑戦して頂きたいというのは、ファンの我儘でしょうか。
4着のカレンブーケドールも、実力を見せた4着。5着のキセキは、福永祐一騎手がクロノジェネシスを外からマークしての5着ですから、この馬も立派でした。
最後に、穴人気になっていて9着だったアリストテレス。以前にも申し上げましたが、明らかにメンタル症状が出ていますので、いったん休養させるべきです。武豊騎手は、馬の気持ちが分かるので無理をさせませんでした。激しいレースが続いて、心が折れた状態だと思います。人間だってあるでしょう。馬だって同じなんです。休ませてあげて下さい。