真夏の千直重賞、アイビスサマーダッシュ。勝ったのは、3歳牝馬のマクフィ産駒オールアットワンス。スタートは後手を踏みましたが、先行したライオンボスとロードエースをマークしながら、後半300mで前を捉えて、そのまま押し切りました。
51㎏の斤量を活かしながらの勝利ではありますが、後半勝負が鉄則の直線競馬の適性を見せてくれた内容でもありました。暫くの間、千直競馬で中心的な存在になりそう。2着は、逃げたライオンボス。さすが千直のスペシャリスト。まだまだ衰えはありません。
ところで驚いたのは、1番枠から内側の埒際を走って、3着に粘ったバカラクイーン。開幕週の馬場の良さを考えて、一頭だけコース取りを変えてきた菅原明騎手のファインプレーだと思います。
ちなみに、欧州の直線競馬は1000mだけでなく、1600mくらいまでのレースがありますが、その際は、内側と外側の埒際へ、馬群が2つに割れて走るのが、むしろ普通の風景です。菅原明騎手は、そんな画像も参考にしながら、思い切った選択をしてきたのだと思います。この3着は、菅原明騎手の勇気で勝ち取った3着だと思います。