本日は、あまり知られていない多摩地区のパワースポットをご紹介します。
それは、小平市仲町にある「熊野宮(くまのぐう)」であります。
建立されたのは1704年といいますから、今から320年前。現在の多摩地区北東部(西東京・小平・東久留米・東村山)あたりは、「逃水(にげみず)の里」と呼ばれるくらい、水の便に乏しい原野でありました。葦だけが生い茂る葦野原で、旅人に水を給する場所がなく、行き倒れが多発する難所だったそうです。
この原野に「新田」開発を進めようとしていた江戸時代中期に、その新田開発に先だって、原野を往来する人々の中継地点として、守護・鎮守の社「熊野宮」が建立されたとのこと。
「熊野宮」建立のあとに、あの玉川上水が作られて、そして野火止用水などの多くの支水が各方面に伸ばされて、水場が少なかった多摩地区北東部が、徐々に緑豊かな新田地域に変貌していったらしい。
なお、祀られている神様もレベルが違います。何とあの「イザナギノミコト」と「イザナミノミコト」。日本列島を生んだご夫婦の神様であります。
そして、熊野宮の真ん中にそびえ立っているのが「夫婦欅(めおとけやき)」という2本の神木。
地元の人間からすれば、「水場無き原野が緑豊かな土地に変貌していく歴史を、ずっと見守ってくれた鎮守の社」ですから、「霊験豊かな精霊が宿る大切な聖地」であります。
あ、そうそう、あのサッカーJ1のFC東京も、この「熊野宮」を守り神として奉っているようです。
地元住民にとって、有難いパワースポットであります。
西武新宿線の小平駅から徒歩では10~12分。
西武バスに乗車すれば3~4分で「熊野宮前」に到着いたします。ぜひ一度、お参り下さい。