金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【中間報告】 2024年 JRA2歳リーディングサイヤー争い! <9月8日現在>

2024-09-13 05:46:31 | 競馬

 本日は、2024年 JRA2歳サイヤーランキングの9月8日現在の中間報告です。

 

 ちなみに「2歳サイヤーランキング」および、その延長線にある「世代別サイヤーランキング」は、産駒一世代だけの種牡馬ランキングなので、ベテランの種牡馬も、新種牡馬も、基本は同じ条件での比較になります。今後の種牡馬トレンドを見ていく上で最新の指標言えるのであります!

 

 以下は、2024年 JRA2歳種牡馬成績トップ15位までのランキング(9月8日現在)です。

1位 エピファネイア       勝利数11 AEI 1.88 賞金1億31百万円

2位 キズナ           勝利数08勝 AEI 2.02 賞金1億14百万円

3位 モーリス          勝利数10勝 AEI 1.63 賞金1億06百万円

4 サートゥルナーリア     勝利数09勝 AEI 1.45 賞金0億94百万円

5位 アドマイヤマーズ      勝利数09勝 AEI 1.57 賞金0億92百万円

6 キタサンブラック      勝利数06勝 AEI 2.33 賞金0億81百万円

7 タワーオブロンドン     勝利数06勝 AEI 1.29 賞金0億70百万円

8位 ドゥラメンテ        勝利数06勝 AEI 2.90 賞金0億69百万円

9 パゴ            勝利数03勝 AEI 1.94 賞金0億63百万円

10位  ナダル            勝利数06勝 AEI 1.22 賞金0億60百万円

11位  ヘニーヒューズ        勝利数05勝 AEI 2.70 賞金0億52百万円

12位  ディスクリートキャット    勝利数03勝 AEI 2.02 賞金0億52百万円

13位  ブリックスアンドモルタル   勝利数06勝 AEI 1.18 賞金0億51百万円

14位  サトノダイヤモンド      勝利数03勝 AEI 0.95 賞金0億51百万円

15位  ミッキーアイル        勝利数02勝 AEI 1.14 賞金0億47百万円

 

 2023年は最後の最後で、キズナがエピファネイアを僅差の大逆転で破り、2歳リーディングサイヤーに輝きました。そのあとの2024年の3歳世代では、キズナ産駒のジャスティンミラノが皐月賞を勝ち日本ダービーでは2着、一方のエピファネイア産駒のダノンデサイルが日本ダービーを勝ち、ステレンボッシュが桜花賞を勝利。2歳リーディングサイヤー争いの勢いをそのままに、この2頭の産駒が大活躍を見せてくれました。

 

 2024年も、この2頭の勢いは変わらないようです。

 9月8日時点での第1位は、エピファネイア。産駒の勝利数は11勝AEI=1.88と引続き安定した実績を残しています。2歳リーディングサイヤーというカテゴリーでは、2022年はドゥラメンテ、2023年にはキズナに、それぞれ最後の最後で大逆転を許してしまっており、種牡馬エピファネイア陣営としては2024年こその思いが強いことでしょう。

 第2位は、2023年の2歳リーディングサイヤーであるキズナキズナ産駒の有力馬は秋以降に続々デビューする予定ですが、6~8月デビューの馬たちも着実に新馬勝ちを収めており、特に牡馬マジックサンズは札幌2歳Sを制するなど、勝利数8勝AEI=2.02という例年通りの実績。牡馬牝馬ともに、年末に向けた2歳重賞路線で活躍が期待できる馬が目白押しで、2年連続の2歳リーディングサイヤーも夢ではありません

 第3位は、ベテランの域に達したモーリス。一時はAEIが1を割り込むなど低迷した時期もありましたが、産駒の育成パターンが確立するに従い、勝率やAEIの水準が上昇してきており、勝利数10勝AEI=1.63は立派の一言。まだ3歳クラシックでの勝利はありませんが、当該世代あたりで一発あるかもしれません。

 

 なお、2024年2歳種牡馬成績の特徴は、新種牡馬の躍進です。第4位サートゥルナーリア第5位アドマイヤマーズ第7位タワーオブロンドン第10位ナダルが新種牡馬であり、4頭もベスト10に入る年は珍しい。2023年も新種牡馬の活躍が目立ちましたが、2024年は昨年以上の成績と言って良いでしょう。

 

 それから、さすが!と言えるのが、第6位キタサンブラック第8位ドゥラメンテのスーパー種牡馬2頭。産駒が少ないにも関わらず、キタサンブラック勝利数6勝AEI=2.33であり、すでに牡馬サトノカルナバルが函館2歳Sを制しており、その他にも牡馬クロワデュノールなど来年のクラシック候補が控えている状態。ドゥラメンテもラスト世代のため頭数が少ないですが、勝利数6勝、特にAEI=2.90は突出したレベルとなっており、牡馬キングスコールなどのクラシック候補も出しています。

 

 なお気になるのが、昨年新種牡馬として2歳サイヤーランキングで第3位に入ったスワーヴリチャードが圏外となっていること。昨年のような勢いはなく、9月8日現在では第23位に低迷しています。急上昇した種付料1500万円にも影響しかねない状況。また、上位の常連であるロードカナロアも 第19位に留まっており、秋競馬からの巻き返しを図りたいところでしょう。

 

 

【ご参考データ】 以下は、2023年 JRA2歳サイヤーランキング(トップ10位)の最終結果

1位 キズナ           勝利数32勝 AEI 1.76 賞金4億42百万円

2 エピファネイア       勝利数33 AEI 1.56 賞金4億15百万円

3 スワーヴリチャード     勝利数25勝 AEI 2.32 賞金4億02百万円

4位 モーリス          勝利数22勝 AEI 1.80 賞金3億38百万円

5位 ドルフォン         勝利数25勝 AEI 1.32 賞金2億70百万円

6 ロードカナロア       勝利数21勝 AEI 1.66 賞金2億69百万円

7 ダイワメジャー       勝利数12勝 AEI 1.71 賞金2億49百万円

8位 リアルスティール      勝利数19勝 AEI 1.68 賞金2億39百万円

9 ブリックスアンドモルタル  勝利数16勝 AEI 1.24 賞金2億21百万円

10  ニューイヤーズデイ      勝利数16勝 AEI 1.18 賞金1億91百万円

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする