金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 セントライト記念・ローズS

2024-09-17 01:57:55 | 競馬

 まずは秋華賞トライアル、中京のローズS

 勝ったのは、キズナ産駒クイーンズウォーク。7番手追走で脚を溜めます。逃げたデクラレーションオブウォー産駒セキトバイーストの前半1000mのラップは1分0秒3と平均ペースで、離された2番手以降は相当なスローペースだったと思います。直線に入ると、逃げ粘るセキトバイーストを追いかけて、好位にいたハービンジャー産駒チェレスタやキズナ産駒タガノエルピーダが迫ってきます。しかし、中団にいたクイーンズウォークが馬場の中央からこれを豪快に差し切って、後続に1馬身1/2差をつけて完勝。稍重の勝ちタイムは1分59秒9。2着にはチェレスタ、アタマ差の3着に逃げたセキトバイースト、1/2馬身差の4着にタガノエルピーダ、さらにクビ差5着には、最後方から大外を追い込んできた1番人気レガレイラ

 勝ったクイーンズウォークは、前残りペースとなったレースを中団待機から堂々の勝利本番の秋華賞に向けて、春からの高い成長力を示す結果となり、本番へ直行となるオークス馬チェルヴィニアと桜花賞馬ステレンボッシュの2頭へ挑戦状を叩きつけた感じ。

 2着チェレスタ、3着セキトバイースト、4着タガノエルピーダは、前々にいたことが好結果につながりました。このうち、自分でレースを作ったセキトバイーストは、本番でもレースの流れを決める主導権を握る存在ですので、無視は禁物の馬です。

 なお、圧倒的1番人気で5着に敗れたレガレイラですが、前残りのレースで、最後方から5着まで差してきたのですから、「試走」としては合格の内容だったと思います。課題は、京都内回り2000mで反応良くマクッてこれるかどうかという点ですが、1回叩いたので、次は大丈夫だと思います。

 いずれにしても、秋華賞の主役は、直行するチェルヴィニアステレンボッシュの2頭と、ここを勝ったクイーンズウォークと、ここを叩いたレガレイラを加えた4頭であるということ。あとは、本番までの仕上げ具合と、当日のレースの流れで順番が決まる気がいたします。

 

 

 そして菊花賞トライアル、中山のセントライト記念

 勝ったのは、スワーヴリチャード産駒アーバンシック。5番手の内を追走で脚を溜めます。逃げたヤマニンアドホックの前半1000mのラップは1分0秒5と平均ペースに。直線に入ると、2番手からブラックタイド産駒エコロヴァルツが先頭に立ちますが、中団待機からマクリ気味に前進してきたアルアイン産駒コスモキュランダが前を交わして抜け出します。しかし、内で脚を溜めていたアーバンシックが坂の手前でコスモキュランダを捉えて、そのまま1馬身3/4差をつけて快勝。良の勝ちタイムは2分11秒6。2着コスモキュランダから2馬身1/2差の3着にはエコロヴァルツ、1/2馬身差の4着にはヤマニンアドホック、さらに2馬身差の5着にスティンガーグラス

 勝ったアーバンシックは、トライアル勝利の勲章を携えて菊花賞へ向かうことになります。今回はルメール騎手が内で上手く脚を溜めたことが勝因だと思いますが、本番はロングスパート合戦が予想されますので、そこで真価が問われることになります。

 2着コスモキュランダは、横綱相撲を取って、ラストで脚をすくわれたレースでした。それでも地力の高さは示しました。2年前の菊花賞馬アスクビクターモアを彷彿させる内容だったと思います。3着エコロヴァルツ、4着ヤマニンアドホックともに、レースの流れを作った上で良く粘り込みました。3着エコロヴァルツは、本番の菊花賞でもレースを先導する役割を担うことになりますが、思い切ったレースを期待したいと思います。

 

 


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