先週中に決まる筈だったアーモンドアイの次走が、やっと香港カップに決まりました。
おそらく次が引退レースになる可能性が高いので、香港カップか、ジャパンカップかで悩んでいたのだと思いますが、前にも書いたとおり、ジャパンカップを2連覇したところで、アーモンドアイの評価を上げる勝利にはなりません。敵のいない国内で、これ以上GⅠ勝利を重ねても意味はなく、やはり香港カップで有終の美を飾るのが本筋なので、香港の情勢を見極めようとしていたのが、時間がかかった一番の理由だと思います。
現在の香港のデモ騒ぎは、湧き上がるような民衆の勢いで続けていた当初の頃とは異なり、アルバイト気分の参加者が多数を占めている様子。これが香港カップデーの競馬に影響を与える可能性は小さいと思いますが、陣営としては、何といっても、史上最強牝馬を海外に送るプロジェクトなので、送るか否かは慎重に見極めたということなのでしょう。
もし来年も走らせるつもりであるならば、夏のキングジョージか、秋の凱旋門賞か、英チャンピオンSを獲るくらいじゃないと、競走馬アーモンドアイの評価はアップしません。しかし、もう2400mを走らせないと決めたのならば、ドバイ・ターフ、天皇賞秋、そして香港カップという実績は、競走馬として、これ以上ない勲章と言えると思います。
アーモンドアイには、香港カップで強い勝ち方をしてもらい、有終の美を飾ってもらいましょう。そして、モーリスとの間で、強い男の子を産んでもらいましょう。
あれ? これだけ書くと、いかにも前近代的な、セクハラ的な物言いに聞こえますかね。いや、これはディープ・キンカメに替わる名種牡馬を産むためのプロジェクトについてなので、けして女性蔑視のお話ではありません。誤解なきようお願いいたします!