歌手で女優としても活躍した、オリビア・ニュートン・ジョンさんが亡くなりました。73歳でした。乳がんの闘病生活が長く続いていた模様。
ワタクシの年代にとっては、何と言っても、『そよ風の誘惑』と映画『グリース』。
まだ中学2年だった頃、英語で「現在完了形」を習っていたのですが、『そよ風の誘惑』の歌詞が、まさに現在完了形(経験)のパターンでありまして・・
Have you never been mellow?
Have you never tried to find a comfort from inside you?
Have you never been happy just to hear your song?
Have you never let someone else be strong?
これで現在完了形を完全に覚えたのを、よく記憶しております。現在完了形などと言うから判りづらいのですが、要は今でも、自分の経験として残っていることや、ハートの中に残っている時は、過去形を使わないのが英語なのです。特に『愛』とか『悲しみ』『憎しみ』を語るときには、過去形なのか、現在完了形なのか、はたまた過去完了形なのかで、意味が著しく変わるので、そういう表現には拘った言語だということ。
このあたり、日本語では、『愛』『悲しみ』などの表現では曖昧にして、表面上の違いはなく、表情や仕草で示す文化なのです。このあたりの言語の背景にある文化の違いまで、『そよ風の誘惑』は我々に教えてくれました。
そして『グリース』。あのジョン・トラボルタが、サタデー・ナイト・フィーバーで大ブレイクしたあと、当時のスーパーアイドルだったオリビア・ニュートン・ジョンと共演したのが『グリース』。ストーリーは単なるおバカ映画でしたが、音楽とダンスが素晴らしくて、特にオリビア・ニュートン・ジョンが可愛らしくて魅力的でありました。
可哀そうだったのが、ジョン・トラボルタ。この『グリース』で、むしろ評価を落としてしまい、この後は長い低迷期に入ります。復活するのは、タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』まで待たなくてはなりませんでした。