金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【コロナ情勢③】 来年のオリンピックは開催できる!

2020-10-22 06:57:20 | 金融マーケット

 このテーマは、立場によって言えること、言えないことがあるので、殆どの人が口を噤んでしまっていますが、敢えて申し上げたい「来年のオリンピックは開催できるかもしれない!」と。

 少し前まで、私は「もう開催は無理」と諦めていた人間の一人でした。オリンピックについては、会社として多額の寄付はしましたが、大会スポンサーでもなく、特に大きな利害関係にはないため、クールにそう判断していたということ。しかし、今の政府の分科会での議論を細かく見ていると、少なくとも、国内のコロナ情勢をマネージすることについては、相当な自信を持ち始めています。また、これから再開される海外との往来に対する検疫方法についても、詳細なルールの取り決めを検討し始めています。

 もちろん、選手以外の観客までを完璧にマネージすることは難しいでしょうから、「無観客開催が大前提」にはあるかもしれませんが、それでも、今の状況下、もし来年の東京オリンピック・パラリンピックが、無観客でも開催出来たら、これはこれで、歴史的な大偉業になると思います。

 冷静に考えれば、まだ「可能性は半々」といったところですが、まずは、国民が本気にならなければ、出来るものも出来なくなります。政府が、分科会が、そして東京都が、本気で開催実現に向かって再起動すれば、その実現可能性は限りなく100%へ近づいていくのではないでしょうか。


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【コロナ情勢②】 地域のリーダーがクラスターを壊滅!

2020-10-21 07:03:01 | 金融マーケット

 6月から始まった日本のコロナ第二波は、いわゆる風俗営業店が発生源となりました。なぜ、そう断定できるかと言うと、日本のPCR検査は時間がかかる一方で、コロナウイルスのDNAレベルまでデータが残るので、どの経路で全国へ感染が広まっているかを掴むことが容易なのだそうです。

 特に、発生源として注目されていたのが、新宿の歌舞伎町のホストクラブとキャバクラ。なかなか、行政からの統制が執りにくい業界と言えますが、あの時、歌舞伎町の有力な風俗経営者たちに対して、新宿区長から「今は歌舞伎町の危機。歌舞伎町の灯を消さないで欲しい!」と訴え懸けたところ、歌舞伎町で生きる多くの方々から賛同と共感を呼びました。ホストが住んでいる共同住居の見直しや、集団でのPCR検査の実施が一斉に行われた結果、6月末をピークに、新宿歌舞伎町のクラスターが激減、その1か月後の7月末に、東京都をはじめ、東日本の新規感染者数がピークアウトしたのです。

 同じことが、大阪のミナミでも起こりました。大阪府の吉村知事のリーダシップの下、ホストの住居環境の改善や、PCRの一斉検査が実現して、関西方面の新規感染者数も7月末でピークアウト

 全国すべての地区で同じことが出来るとは思えませんが、地域のリーダーが本気でクラスターを止めようと実際に動くかどうかが、コロナをマネージする上では絶対不可欠な要因のようです。こうした統制方法を執ることができる日本は、複雑な要因を抱えて統制が難しい欧州各国に比べたら、かなり恵まれているということなのかもしれません。(続く)


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【コロナ情勢①】 日本は「コロナをマネージ」しつつある?

2020-10-20 07:15:18 | 金融マーケット

 欧州では、仏が緊急事態宣言を再び発するなど、コロナ情勢は緊迫した状況にあります。一方、アジアについては、中国・韓国・台湾・日本など、統制の執り方に差はあるものの、相応に「コロナをマネージ」している状況と言えます。

 TVでは東京都の新規感染者数を中心に報道するので、状況を正しく伝えていないばかりか、意味もなく不安だけを煽る結果となっています。コロナ情勢は地域によって差がありますし、世論の温度差も大きいため、きめ細かく情報を集め、丁寧に個々の対応を打っていく必要があります。

 政府のコロナ対応分科会では、各都道府県別に、①新規感染者動向、②感染経路不明動向、③PCR陽性率動向、④療養者(入院者)動向、⑤病床利用率状況、⑥うち重症者用病床利用率状況、などの項目をモニタリングして、ステージ判定を行ってます。都道府県毎のステージランクについては、政府の分科会としては公表していませんが、個々のデータは毎週更新されているので、細かく見ていくと、各都道府県のランクもほぼ判ります。

 現在は、東京都と沖縄県を除くと、殆どの地域がステージⅡ、緊急事態宣言が必要なステージⅣからは2ランク下で、基本的な警戒対応(マスク・手洗いの励行、三密を避けるなど)は必要ですが、通常の生活や旅行・外食などについては、特段の制限が不要なレベルになってきています。東京都についても、あともう少しでステージⅡに‥というレベルまで来ていますので、GOTOキャンペーンなどが積極的に推進されている背景には、こうしたステージの変化が大きく影響しているのです。(続く)


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【GⅠ回顧】 秋華賞・府中牝馬S

2020-10-19 07:01:47 | 競馬

 まずは土曜日の府中牝馬ステークス。不良に近い重馬場で、逃げたトロワゼトワルが1000mを59秒6のハイペース。前々で勝負した有力馬は総崩れで、重馬場を上手くこなしたサラキアと、一番後ろからついていった2頭の、人気薄3頭で決まる大波乱となりました。勝ったサラキアは、先週勝ったサリオスの半姉で、初重賞勝利。多分クロノジェネシスが出てこないので、馬場が重くなれば、次のエリザベス女王杯も楽しみになりました。心配なのは、ラヴズオンリーユー。この程度の馬ではなく、世界レベルの馬のはずなのですが、まずは1800~2000mくらいの距離を、パンパンの良馬場で走らせてあげたい。今のままだとメンタルが心配です。今、この天才牝馬には「運」が足りない!

 

 そして、秋華賞デアリングタクトと松山弘平騎手、史上初の無敗の牝馬三冠達成です! また、岡田オーナーもおめでとうございます。日高に新たな希望を有難うございました‼ ちなみに、デアリングタクトの次走は、順調であれば、JCが有力だと思います。

 想定したとおり、前半1000mが59秒4で、稍重馬場ではハイペースで、淀みのない展開。デアリングタクトにとっては理想的な流れであり、松山騎手は、直線半ばで勝利を確信したと思います。2着3着も、デアリングタクトよりも後ろから差してきたマジックキャッスルとソフトフルート。この三連単440倍は美味しい馬券でございました。

 それにしても、レースを除外されたレイパパレが京都10R大原Sを楽勝していましたが、もし本番に出ていたら‥。こちらも無敗の3歳牝馬でありますから、デアリングタクトとの無敗対決は、次の楽しみに致しましょう。


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【2歳戦回顧】 10月17日~18日

2020-10-19 06:50:33 | 競馬

 まずは土曜日の東京1Rダート1400mを勝ったヘニーヒューズ産駒バクシンミルコに乗り替わった途端、10馬身の圧勝。次も狙える京都2R芝1600mを勝ったハービンジャー産駒ルージュグラース、同じく3R芝2000mを勝ったハービンジャー産駒スタッドリーどちも、雨+福永騎手+ハービンジャー、で2着がキズナ産駒。この組み合わせを忘れずに。東京2R芝1600mを勝ったディープインパクト産駒アカイトリノムスメ。まだ身が入っていないにもかかわらず、才能だけで勝ち抜け。成長を待ちましょう京都5R芝1800m新馬を勝ったジャングルポケット産駒二ホンピロマリブ。豪快な勝ち方でジャンポケ産駒に大物出現か東京5R芝1600m新馬を勝ったロードカナロア産駒ヴィクトゥーラ今年のカナロア産駒の牡馬では、ここまでで一番良いかも。

 土曜日の京都9R芝2000m紫菊賞を勝ったディープ産駒のヨーホーレイク。新馬に続いて悪い馬場でのレースでも勝ち切るところが才能か。次は良馬場での切れ味を確認したい

 同じく東京9Rダート1600mプラタナス賞を勝ったパイロ産駒タイセイアゲイン。2歳ダートのトップを争うメンバーを相手に完勝。現時点の2歳ダートNO.1 と言って良いでしょう。

 日曜日は、まず新潟1Rダート1800mを勝ったドゥラメンテ産駒カズカポレイ好タイムで8馬身差の圧勝で、次も狙い目東京1R芝1400mを勝ったミュゼスルタン産駒のユングヴィ。2戦目で本格化、7馬身差圧勝。新種牡馬ミュゼスルタンに初勝利をプレゼント、短距離路線で面白い存在に。京都2R芝1800mを勝ったハーツクライ産駒ハートオブアシティメンバーレベル高い中を堂々の押し切り勝ち。秋の重賞路線でも楽しみ東京4R芝1400mを勝ったエピファネイア産駒ベッラノーヴァ390㎏台の小さな身体ですが、飛び跳ねるような躍動感が素晴らしい。成長とともに大舞台での活躍を期待京都4R芝1400m新馬を勝ったキズナ産駒スリートップキズナ。先行馬有利の流れを豪快に差し切り勝ち。キズナ産駒に珍しく追込み型で、距離延長もOK京都5R芝2000m新馬を勝ったキングカメハメハ産駒グロリアムンディ好メンバーを相手に、後方から楽々の差し切り勝ち。大物感あり

 最後は、京都9R芝1400mもみじステークスを勝ったドゥラメンテ産駒アスコルターレ。メンバーが揃ったと思いましたが、レースレベルはイマイチか。アスコルターレは短距離路線で存在感を示せるか


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