映画を観た。
★ザ・タウン
英題:THE TOWN
原作: チャック・ホーガン
監督・脚本: ベン・アフレック
脚本: ピーター・クレイグ / アーロン・ストッカード
キャスト:ベン・アフレック、レベッカ・ホール、ジョン・ハム、ブレイク・ライヴリー、ジェレミー・レナー、他
2010/アメリカ
ボストンのチャールズタウン、名前だけで想像すれば、相当由緒あるしっとりした街をイメージしてしまうが、なんと、銀行強盗組織一味の巣窟みたいな街。そこで育った人たちは《強い絆》で結ばれファミリーのような育ち生き方を余儀なくされる。その街が《人生そのもの》なんだから、若者たちは閉塞感と希望を激しく交差させながら生きる。その揺れをテーマに銀行強盗と恋愛と友情と希望をうまく繋いだ
《シナリオのスマート》さに驚いた。
《ザ・タウン》については、この記事を読めば、なるほどと了解ですが、私的にはボストンといえば、なんといっても《レッドソックス》と《ボストン美術館》と《ボンストン饗》。松坂も岡島もこの地で戦っているのかと想うとより親しみが湧いてくる。野茂はかってこの地で美しいトルネード投法を見せ多くのファンに喝采を浴た。今となっては懐かしい小澤征爾とボストン饗、そしてあの村上春樹もしばらくボストンで過ごしている。この映画の息もつかせぬ凄いラスト戦闘シーンは、あのレッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークで撮影された。《この球場の醸しだす雰囲気》を捉えることによって、臨場感溢れるリアリズムと爽快感を生み出している。
作品の評判はかなりいい。予想を超える良質作品であり、僕は映画を見ながら、クリント・イーストウッドやスティーブ・マックイーンの作品を想った。単なるサスペンス、スリラー、エンタメではない、ある一つの世界観を提示し表現しているベン・アフレックの監督としての将来性を期待する評価も頷ける。《シネマの香り》が心地いい。