アートインプレッション

株式会社アートインプレッションは、美術展の企画を主な業務としている会社です。

ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介⑩

2020-04-24 10:19:03 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介⑩

 

図案デザイン:ユーリア・ジョルナイ
ジョルナイ陶磁器製造所「滝に植物蝶文スツール」1896年 ブダペスト国立工芸美術館蔵

皆様こんにちは!

本日はブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第10弾!

今回はジョルナイ陶磁器製造所のデザイナー、ユーリア・ジョルナイによる「 滝に植物蝶文スツール」をご紹介いたします。

 

*ユーリア・ジョルナイ (1856–1950)
ハンガリーの画家、作陶家。

ヴィルモシュ・ジョルナイと妻のテレーズ・ベルの間に次女として生まれました。
1875 年からジョルナイ陶磁器製造所のためにデザインを提供し、主として装飾モチーフの絵付けを
行っていました

1883年にポーランド人の建築家ターデー・シコルスキと結婚し、夫婦共にジョルナイ陶磁器製造所のデザイン部門で活躍しました。

1890年以降、ユーリア・ジョルナイの図案デザインは日本の装飾モチーフを見本にして考案されるようになりました。

 

ジョルナイ陶磁器製造所については、作品紹介④のブログでご紹介しています

気になる方は下記のリンクをご覧ください

作品紹介④(ジョルナイ陶磁器製造所について)

 

こんなにも素敵なスツールを見たのは初めてです

垂直に落ちる金色をした滝、笹、菊、空を舞う蝶の風景。

それぞれのモチーフが輝いていて、ベースの赤色に映えていますね

この作品のデザインと形は日本の工芸品を参考にして作られたと言われています

デザインに関しては布地を見本にして考案したそうです

 

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。

どうぞお楽しみに

福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月19日(日)〜5月6日(水)の間、休止いたします。日程は変更になる可能性がございます。最新の情報は福島県立美術館の公式ホームページをご確認ください。

 

福島県立美術館

〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511

開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)

<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

●バス

9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース→「県立美術館入口」下車(徒歩3分)

詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)


●タクシー
約5分

本展覧会は今後石川、山口、東京に巡回する予定です

展覧会詳細HPはこちらをチェック→

その他の展覧会情報につきましては、アートインプレッションHPにて随時更新しております


ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介⑨

2020-04-23 10:05:42 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介⑨

 

ジョルナイ陶磁器製造所「竹文ティーセット」1886年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

皆様こんにちは

今回は福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第9弾!

 

本日はジョルナイ陶磁器製造所「竹文ティーセット」をご紹介いたします

ジョルナイ陶磁器製造所にて制作された作品は、作品紹介第3弾、4弾でもご紹介しています

4弾のブログでは作品紹介に加え、製造所について詳しく触れております!

よろしければご覧ください

→❸ジョルナイ陶磁器製造所「葡萄新芽文花器」

→❹シャーンドル・アパーティ・アブト ジョルナイ陶磁器製造所「狩りをする雌ライオン像」

 

ティーセットと言えば、西洋的なデザインのものをイメージする方も多いのではないでしょうか。

このティーセットには、竹の枝や笹の葉、花などが施されていて東洋や日本的な印象を感じられますよね

 

「竹文ティーセット」が制作され 19世紀後半、ヨーロッパではジャポニスム(日本趣味)が流行しており、

日本の独特な造形表現がとても評価されていました。

 

*ジャポニスムとは?

 19世紀後半、ヨーロッパにおいて日本の美術、工芸、建築、服飾、文学、音楽などに対する関心への高まり、あるいは日本の影響を受けた作品が西洋で作り出されるようになった現象のこと。

ちなみにジャポニスムという言葉は、フランスの美術評論家、収集家であったフィリップ・ビュルティによって生み出されました。1872(明治5)年、フランスの雑誌『文芸芸術復興』の連載タイトルとして使用したことが初出とされています。しかしジャポニスム現象はこの連載より10年ほど前から始まっていました。

*ジャポニスム現象の始まり

約200年続いた江戸幕府による対外政策「鎖国」が1853年に解かれ、1858年の日米修好通商条約を皮切りに、西洋諸国との貿易が盛んに行われるようになりました。輸入品の中には日本の工芸品も含まれ、次第に西洋で熱烈に迎えられるようになります。

これがのちに、ジャポニスムと呼ばれる現象を創り出したと言われています

 

日本の造形表現が西洋に大きな影響を与えたという事実を知ることで、

改めて日本の文化芸術に触れたいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか

 

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。

どうぞお楽しみに

 

福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月19日(日)〜5月6日(水)の間、休止いたします。日程は変更になる可能性がございます。最新の情報は福島県立美術館の公式ホームページをご確認ください。

 

福島県立美術館

〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511

開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)

<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

●バス

9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース→「県立美術館入口」下車(徒歩3分)

詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)


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約5分

本展覧会は今後石川、山口、東京に巡回する予定です

展覧会詳細HPはこちらをチェック→

その他の展覧会情報につきましては、アートインプレッションHPにて随時更新しております


ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介⑧

2020-04-21 10:40:31 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介⑧

 

ルイス・カンフォート・ティファニー「植物文栓付香水瓶( 化粧セットの一部 )」1913年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

 

こんにちは。
本日は皆様にお知らせがございます。
福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月19日(日)〜5月6日(水)の間、休止いたします。日程は変更になる可能性がございます。最新の情報は福島県立美術館の公式ホームページをご確認ください。
→https://art-museum.fcs.ed.jp
 
1日も早くこの事態が終息し、平穏な生活を取り戻せるよう心から願っております。
 
 
弊社ブログでは引き続き、本展に出展している作品紹介を行います!
このブログが皆様にとって、楽しみの1つになりましたら幸いです
 
今回はルイス・カンフォート・ティファニー「植物文栓付香水瓶(化粧セットの一部 )」をご紹介いたします

その前に、この作品を作ったルイス・カンフォート・ティファニーについてご紹介します

■ルイス・カンフォート・ティファニー

私たちもよく知っている世界的に有名な宝飾品および銀製品のブランド「ティファニー」の創業者の息子。

アメリカの宝飾デザイナー、ガラス工芸家、インテリアデザイナー、アール・ヌーヴォー様式を代表する国際的な作家として活躍しました。

特に、玉虫色のラスター彩のガラス器で国際的な名声を得ています

 

ルイス・カンフォート・ティファニーの作品は作品紹介第1弾でもご紹介しています

まだご覧になられていない方は、こちらの作品紹介ブログもよろしければご覧ください

→ルイス・カンフォート・ティファニー「孔雀文花器」

 

金色に光り輝くエレガントな形をした香水瓶

魅力的な輝きとデザインに心惹かれてしまいます

 

この作品は植物がモチーフになっており、器表には小さなハート型をした葉や茎、蔓が表現されています

容器の表面を覆う金色のコーティングと植物モチーフがもつ輝きのコントラストが美しいですよね

そこで、今日はこの容器の表面の輝きはどのように生み出されたのかシェアしていこうと思います!

輝きの秘密は、ファブリルガラスという技法に隠されています

 

この技法は、ルイス・カンフォート・ティファニーが1894年に特許を取得した技法で、

金属酸化物と塩化銀を混ぜてガラスを成形し、その表面に金属酸化物を吹き付ける
ことで、人工的に虹彩を作り出す技法です。

(ファブリルとは手づくりを意味する古い英語に由来しています。)

金属的な光沢のあるガラスに関しては、ルイス・カンフォート・ティファニーよりも早く、1860年代にハンガリー人の発明家であるレオー・ヴァレンティン・パントチェクが発明していました。

しかし、金属的な虹色の光に煌めく比類のない美しさと華やかさを備えた装飾の世界は、ティファニーによって完成されたと言われています

 

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。

どうぞお楽しみに

 

福島県立美術館

〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511

開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

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交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

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約5分

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展覧会詳細HPはこちらをチェック→

その他の展覧会情報につきましては、アートインプレッションHPにて随時更新しております


ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介⑦

2020-04-16 16:46:34 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介⑦

 

ルネ・ラリックナーイアス図飾皿1920年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

皆様こんにちは

今回は福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第7弾!

 

本日はルネ・ラリックの「ナーイアス図飾皿」をご紹介いたします

 

まるで水中を優雅に揺れ動く女性を見ているかのように感じられる作品。

このお皿の中にいる女性は、ギリシア神話に出てくる妖精ナーイアスです

 

*妖精ナーイアスとは?

ナーイアスは泉や川の妖精です。

ナーイアスのいる泉や川の水を飲むと病が治るとされていますが、勝手に水浴びなどしたりすると罰として病にかかってしまうと言われています。

 

そして、お皿の中に見える丸いものは何だろう?と思った方も多いはず。

これは、お皿を支える円錐形の脚なのです!

まるで天然石のオパールのように見えますよね

実はこの作品、オパールのように光が当たる角度によって色が変わるという性質を持っています

この神秘的な輝きは、オパールセントガラスによって生み出されています

 

*オパールセントガラスとは?

ガラス器の原料に動物の骨灰やステアタイト、氷晶石な
どの乳濁剤を入れ、オパールやメノウのような貴石や半
貴石の味わいを出したガラスの一種。

光を通すと淡い虹彩を放つ美しいガラスです

 

この作品を制作したルネ・ラリックは、フランスの金細工師、宝飾デザイナー

のちにガラス工芸に興味を移し、ガラス工芸品デザイナーとして活躍しました。

 

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。

どうぞお楽しみに

 

福島県立美術館

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休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

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1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

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<小中高生>

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交通アクセス (JR福島駅東口より)

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ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介⑥

2020-04-15 13:57:44 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介⑥

 

ドーム兄弟多層間金箔封入小鉢1925–1930年 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

皆様こんにちは

今回は福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第6弾!

本日はドーム兄弟の「多層間金箔封入小鉢」をご紹介いたしま

キラキラと輝くガラスの文様が何層にも重なり合い、奥行があるように見える小鉢

どのように作られているのだろう?と思われる方もいらっしゃるのではないのでしょうか

この作品には「二層被せガラス」「アンテルカレール」という技法が使用されています

 

*二層被せガラス...透明なガラス素地を覆うように色ガラスを重ねて熔着する技法。

また、その技法で作られたものを指します。

ちなみに江戸切子にも同じ技法が使われています。

 

*アンテルカレール...フランス語で複雑に入り組むという意味。

ガラス素地に文様を描いて、その文様を何層にも重ねて、奥行があるように見せる技法。

層の中に金や銀の箔を挟むこともあります。

1899 年にドーム兄弟はこの技法の特許を取得しています。

 

繊細な技術によって生み出されていることを知ると、作品がより魅力的に見えますよね

 

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。

どうぞお楽しみに

 

福島県立美術館

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休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

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1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

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<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

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ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介⑤

2020-04-14 10:20:23 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介⑤

 

ジョゼフ = テオドール・デック「花鳥文花器」1880年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

 

皆様こんにちは

今回は福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第5弾!

本日はジョゼフ = テオドール・デックの「花鳥文花器」をご紹介いたします

 

色鮮やかな植物や鳥と黄色の器表の組み合わせがとても魅力的ですよね。

日本の七宝焼と近いものを感じる方もいらっしゃるのではないのでしょうか

この作品はジョゼフ = テオドール・デックというフランスの歴史主義様式を代表する陶芸家による作品で、ファイアンスフィーヌという陶器の一種に分類されます

ファイアンスフィーヌとは象牙色の多孔質の素地(細孔が非常に多く空いている材料)に透明で光沢のある釉薬を掛け、上絵付け、下絵付け、あるいは転写技法による絵付けを施した陶器を指します

 

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。

どうぞお楽しみに

 

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観覧料 

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1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

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ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介④

2020-04-13 13:28:02 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介④

 

シャーンドル・アパーティ・アブト ジョルナイ陶磁器製造所

「狩りをする雌ライオン像」1908年ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

 

皆様こんにちは

本日は福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第4弾!

前回のブログではジョルナイ陶磁器製造所にて制作された作品をご紹介いたしました。

今回は前回に引き続き、ジョルナイ陶磁器製造所で制作された作品をご紹介するとともに製造所についてシェアいたします

 

ジョルナイ陶磁器製造所とは?

1852年にミクローシュ・ジョルナイ(Miklós Zsolnay) によって創業された製造所。 長男イグナーツに次いてヴィルモシュが共同経営者となり、1865 年に所有者となりました。 工場では、耐火粘土製品や建築用陶器、装飾美術品、暖炉の製造の他に、 数多くの新しい陶器素材や製品が開発され一躍国際的に有名な製造所へと成長しました。

本日は製造所の成功に貢献したデザイナーの一人であるシャーンドル・アパーティ・アブトの作品「狩りをする雌ライオン像」をご紹介いたします 

光り輝くモスグリーンの2頭の雌ライオンが攻撃に備えて、からだを寄せ合い、牙をむいている様子が特徴的な作品。

ライオンは狩りをするとき、群れの雌どうしが連携して、獲物に十分近づいてから、一気に襲うそうで、そのライオンの生態が作品から伝わってきます

ちなみに、アール・ヌーヴォー様式のこうした彫像は、パワーを想起させるものであったことから、当時、しばしば紳士の書斎の必需品として机の上に置かれていたそうです

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。

どうぞお楽しみに

 

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開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)

<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

●バス

9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース→「県立美術館入口」下車(徒歩3分)

詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)


●タクシー
約5分

本展覧会は今後石川、山口、東京に巡回する予定です

展覧会詳細HPはこちらをチェック→

その他の展覧会情報につきましては、アートインプレッションHPにて随時更新しております


ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介③

2020-04-10 15:13:25 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介③

 

ジョルナイ陶磁器製造所「葡萄新芽文花器」1898-1899年 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

皆様こんにちは

今回は、福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第3弾!本日ご紹介するのはジョルナイ陶磁器製造所にて制作された「葡萄新芽文花器」です

 

光沢のある金属的な輝きと、深紅の葉の強烈なコントラストが特徴的な花器。

1900年のパリ万国博覧会では、「タマムシと称するがごとき」といわれ、日本でも注目されるようになりました。このメタリックな輝きは、エオシン彩という技法によるものです

 

<エオシン彩とは?>

ハンガリーの化学者、ワイン醸造家、ブダペスト工科大学教授、学長であったヴィンツェ・ヴァルタとハンガリーの陶芸における第一人者ヴィルモシュ・ジョルナイによって開発された技法

二人が実験によって生み出した銅ラスター彩が、金属光沢のある赤色で暁の太陽の色に似ていたことから、ギリシア神話の曙の女神エオス(Eos、ローマ神話ではアウロラ)にちなんで命名されました。

*「ラスター彩」...陶器の表面を金属的な光沢で輝かせる上絵付による装飾技法。

その後、この技術はジョルナイ陶磁器製造所で実際に応用されるようになり、ジョルナイ陶磁器製造所が生み出したラスター彩を全てエオシン彩と呼ぶようになりました

青、紫、緑、金色などが混ざり合い、神秘的な輝きを感じますよね

次のブログでは、引き続きジョルナイ陶磁器製造所で作られた素敵な作品と製造所について詳しくご紹介いたします

 

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休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

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650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
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ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介②

2020-04-09 10:36:26 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介②

 

 

エミール・ガレ「洋蘭文花器」1900年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

皆様こんにちは

今回は、福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第二弾!本日ご紹介するのはエミール・ガレの「洋蘭文花器」です

エミール・ガレのガラス工芸を代表する傑出した作品の一つである「洋蘭文花器」

琥珀色をした優雅で個性的な聖杯型をした花器は、まるで光に向かってシンメトリーに花びらを開かせているかの様ですね

咲き誇る蘭に見惚れてしまいますちなみにエミール・ガレは芸術家であり植物学者でもありましたガレは、花の中でもとりわけ蘭の美しさに魅せられ、蘭をモチーフにした作品を数多く残しています

蘭のもつ優美さに惹かれていたガレの姿が作品に映し出されている様にも感じられますね

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。

どうぞお楽しみに

 

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〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511

開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)

<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

●バス

9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース→「県立美術館入口」下車(徒歩3分)
詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)

●タクシー
約5分

本展覧会は今後石川、山口、東京に巡回する予定です

展覧会詳細HPはこちらをチェック→

その他の展覧会情報につきましては、アートインプレッションHPにて随時更新しております

 
 
 
 
 
 
 

ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品のご紹介①

2020-04-08 13:23:38 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介①

 

 

皆様こんにちは

この度は新型コロナウイルスに関して、前例のない要請がなされるなど、様々な影響が出ていることと思います。

被患された皆様の早期回復と感染の早期終息を心よりお祈りいたします。

 

3月24日から福島県立美術館にて開催しているブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』につきましては、現在予定通り開催中です。

困難な状況が続いておりますが、少しでも良い展覧会となりますようスタッフ一同努めて参ります。

また、この機会に少しでも多くの方へ本展に出展している素敵な作品をご覧いただきたく、今日から出展作品を1点ずつブログでご紹介することにしました

 

今回ご紹介するのはルイス・カンフォート・ティファニーの「孔雀文花器」です

 

ルイス・カンフォート・ティファニー「孔雀文花器」1898年以前 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

コバルトブルー色のガラスに、紫色や緑色、青色や金色で表現されたクジャクの羽が

まるで本物の羽を転写したかのように美しく繊細な印象を感じられる作品。

このクジャクの羽にはマルケトリーという技法が使われています

マルケトリー技法とは、薄板状に伸ばした色のついたガラス、または円筒形にした色のついたガラスを

ペンチやハサミを使って、花や昆虫などの形にあらかじめ切り取って、素地となるガラス器に熔着できる状態まで柔らかく加熱したものを一体化させる装飾技法です

この技法はガラス以外に銀箔や金箔にも用いられます

ちなみにこの技法を考案したのはアール・ヌーヴォーを代表するフランスのガラス工芸家のエミール・ガレ。

(1897年に特許を取得)

次のブログではエミール・ガレの作品をご紹介いたします

 

福島県立美術館

960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511

開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)

<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

電車
福島交通飯坂線「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

バス

9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース「県立美術館入口」下車(徒歩3分)
詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)

タクシー
約5分

本展覧会は今後石川、山口、東京に巡回する予定です

展覧会詳細HPはこちらをチェック→

その他の展覧会情報につきましては、アートインプレッションHPにて随時更新しております