アートインプレッション

株式会社アートインプレッションは、美術展の企画を主な業務としている会社です。

ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode

2022-06-28 16:25:32 | Weblog

ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode

ガブリエル・シャネル展. Manifeste de mode チラシ表面

 

みなさまこんにちは!
先日、弊社スタッフは三菱一号館美術館にて9月25日(日)まで開催中の
ガブリエル・シャネル展 Manifeste de modeを鑑賞してきました!

ガブリエル・シャネル(1883-1971)は世界中の多くのファンに愛され続けているブランド、
シャネルの創設者でもあります。

自らシャネルの服を着こなし、ファッション・アイコンとして振る舞い、
20世紀に大きな影響を与えた女性ファッションデザイナーのひとりとして活躍しました。

本展はガブリエル・シャネルの仕事に焦点が当てられており、
日本で本格的な回顧展が開催されるのは32年ぶりとのこと。

会場では、女性の美しさを引き立てるシャネルのスーツ、ドレス、ジュエリー、香水や当時の記録映像など希少な作品群を通して、彼女が人生を共にしたファッションに対する強い情熱を大いに感じ取ることができます!

どの作品も魅力に溢れていて惚れ惚れしてしまうのですが、
中でも印象に残っているのは社会進出する女性が増えてきた頃に作られ始めた
女性用のスーツです。

洗練されたシンプルなデザインのスーツの作品群は、時代を超えても変わることのない普遍的な美を感じました。

見た目の美しさだけでなく、着心地など機能性を兼ね揃えたシャネルのスタイルはファッションの側面において働く女性を後押しするきっかけにもなったに違いないと思います

ガブリエル・シャネル展 Manifeste de modeは
素敵な作品群を通して彼女の仕事に対する情熱を感じられるエネルギー溢れる展覧会です。

9月25日(日)まで三菱一号館美術館にて開催されていますので、

気になられた方はぜひ下記の展覧会公式HPをチェックしてみてください

 

 

ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

「20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー」といわれるガブリエル・シャネル。彼女の仕事に焦点を当てた日本では32年ぶりの回顧展。

 

 

 


リサ・ラーソンとトリ

2022-06-14 16:30:07 | リサ・ラーソン

リサ・ラーソンとトリ

 

みなさまこんにちは!
今回はリサ・ラーソン展創作と出会いを巡る旅に出品したトリの作品をご紹介いたします!

 

トリはリサ・ラーソンが最も初期に制作した動物モチーフ。
ヨーテボリの大学時代にはすでにハトの作品を制作していました。

グスタフスベリ社では1955年に作られた「パロマシリーズ」のハトがトリのモチーフとして最初に生産されました。

ハト/パロマシリーズ 1955-1956年
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅
大分市美術館 会場にて撮影 (2021年1月8日-2月21日開催)
撮影:弊社スタッフ



丸みを帯びた形と幾何学模様の羽がとても美しいですね

リサ・ラーソンのトリは、先日ご紹介したネコやイヌの作品のようにバリエーションがとても豊富!
塑像だけではなく、トリ型のレリーフ、器や花器などもあるのですよ

 

こちらは、トリのレリーフ。

トリは特にレリーフと塑像のモチーフとして繰り返し使われました。
特に1960年代から70年代にかけて制作された作品は、
それぞれのトリの表情がとてもユニークなのです

 

青を背景にしたトリ 1963年
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅
遠鉄百貨店 会場にて撮影 (2021年9月22日-10月4日開催)
撮影:弊社スタッフ



こちらは明るい色使いとユニークな模様が特徴的な木製のトリ。

リサラーソンは1966年〜1967年の間アメリカに滞在されていたのですが、
当時のアメリカ文化のやヒッピー時代のエキゾチックなデザインに影響を受け、
スウェーデン帰国後にこの木製のトリを制作したそう。
観ているだけで元気を与えてくれるような配色づかいですよね

 

木製のトリ 1970年
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅
遠鉄百貨店 会場にて撮影 (2021年9月22日-10月4日開催)
撮影:弊社スタッフ



こちらは、ドイツ陶磁器ローゼンタール社と共同で制作したトリの花器。

実はこのトリの花器、リサ・ラーソンがグスタフスベリ社を退職し、フリーランスとしてスウェーデン国内だけでなく、
海外からも仕事を受けるようになった頃に作られた作品でもあります

 

トリの花器 1985年
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅
松屋銀座 会場にて撮影 (2020年2月23日-3月4日開催)
撮影:弊社スタッフ

 



今回の作品紹介はここまで。
リサ・ラーソンの素敵な翼をもったトリの作品を観ていると、
幸せが運ばれてきそうな気持ちになりますね

また皆様に素敵なトリの作品を実際に観ていただく機会を得ることができますように

 


リサ・ラーソンとイヌ

2022-06-06 16:41:13 | リサ・ラーソン

リサ・ラーソンとイヌ

 

みなさまこんにちは!

今回のブログではリサ・ラーソン展 創作と出会いをめぐる旅に出品したイヌの作品についてご紹介いたします

リサ・ラーソンは動物モチーフの作品を多く制作していますが、その中でも表情やフォルムに癒されるイヌモチーフの作品

イヌ(ユニークピース) 2000年代
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅
松屋銀座 会場にて撮影(2020年2月23日-3月4日開催)
撮影:弊社スタッフ

 

 

 

 

イヌ(ユニークピース) 2000年代
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅
新潟市新津美術館 会場にて撮影(2021年4月10日-6月13日開催)
撮影:弊社スタッフ

 

このイヌたちはリサ・ラーソンが2012年から2016年にかけて制作した作品。
手びねりでつくられた小ぶりで手のひらにのるほどの大きさのイヌたちは、それぞれ様々な表情していて
ついつい「このイヌたちはどんなことを考えているのかな・・・?」と想像が膨らみます

 

 

ブルドック(マキシ) 製造1972-1980年代
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅
遠鉄百貨店 会場にて撮影(2021年9月22日-10月4日開催)
撮影:弊社スタッフ

 

 

こちらはつぶらな目が特徴的なブルドッグの作品。
上目遣いでみられているような気がして、ついつい歩み寄りたくなります

 

ちなみにリサ・ラーソンはこれまでイヌを飼ったことはないそうですが、
1970年代から好んでイヌのデザインをするようになったとのこと♪

心優しく情愛の深い表情をしたイヌたちをみていると心が穏やかになりますね

イヌだけでなくどんな動物の魅力も伝えることができるリサ・ラーソン

常々リサ・ラーソンの洞察力が伝わってくる作品に感動します

今回の作品紹介はここまで。
また展覧会の振り返りとして、過去に出品した作品をみなさまにご紹介できたらと思っています

 


リサ・ラーソンとグンナル・ラーソン

2022-06-03 17:00:10 | リサ・ラーソン

リサ・ラーソンとグンナル・ラーソン

 

みなさまこんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
 
今回はリサ・ラーソンと、彼女の夫で同じく芸術家のグンナル・ラーソンについてご紹介します

 

リサ・ラーソン 会場バナー
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅 
滋賀県立陶芸の森 会場にて撮影 (2020年3月21日〜6月28日開催) 
撮影:弊社スタッフ


リサ・ラーソン(1931-)は御年91歳のスウェーデンを代表する陶芸家

1948年にアートスクールに入学し、陶芸の道を志すことを決意した彼女は、1954年、スウェーデン陶芸界のパイオニアで、当時グスタフスベリ社のアート部門責任者であったスティーグ・リンドベリに才能を認められ、23歳という若さで国内最大の陶芸制作会社、グスタフスベリ社に入社します

以降、恵まれた制作環境の中で、リサ・ラーソンは次々と新しいデザインを発表し続け、その中には可愛らしくて癒されるあの動物シリーズも含まれています

1980年にグスタフスベリ社を退社してからは、フリーのデザイナーとして海外でも活躍し、2022年の現在に至るまで精力的に創作活動を続けていらっしゃいます

以上のように順風満帆な陶芸の道をたどってきたリサ・ラーソンですが、その活動の背景には夫であるグンナル・ラーソンの存在が大きく関係しているのです




リサ・ラーソンとグンナルラーソン 会場バナー
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅 
広島福屋 会場にて撮影 (2021年8月9日〜8月31日開催) 
撮影:弊社スタッフ



グンナル・ラーソン(1925- 2020)はスウェーデンの著名な画家・版画家であり、グラフィックやパブリックアートなど幅広い分野で活動を行ってきました


自身の芸術にとってグンナル・ラーソンがどれほど重要な存在であるかをリサ・ラーソンが何度も語っているように、アートスクールの催しで出会って1952年に結婚し、以来長い人生を共に歩んできた彼らは、夫婦として、そして芸術家として互いを尊敬し、影響を与えあってきたのです

温かみのある表情豊かなリサ・ラーソンの作品たち。いつかまた日本でお目にかかれる日がきたらいいですね…