アートインプレッション

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フランスの風景 樹をめぐる物語展@東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 開幕!

2016-04-15 10:47:34 | 風景画展
フランスの風景 樹をめぐる物語展
@東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 開幕!



熊本を震源とする地震により被害を受けられました皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
被災地の方々におかれましては、一日も早い復興がなされますことを心よりお祈り致します。



先週末、「フランスの風景 樹をめぐる物語」展が東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館にて開幕を迎えました
本日4/20(水)、日本経済新聞の文化欄に記事が掲載されています


2016年4月20日(水) 日本経済新聞


会場にいらした方からは「色彩豊かな自然の姿に心惹かれた」、「デッサン作品も多く、シンプルな表現の中に木々の力強さを感じた」など、様々な感想を頂きました。
皆様、樹木に想いを馳せ、作品の魅力を感じていただけたようです


樹木は、古くには永遠の象徴とも言われ、季節で移り変わっていく様子から、人間の生死、生まれ変わりのシンボルと考えられてきました。
また、天高くそびえる姿から、天と地をつなぐ神聖な存在としてとらえられ、ケルト文化においては「墓の番人」という神聖な役割を与えられる存在でもありました


ポール・ユエ《グロ=フトーの空き地、フォンテーヌブローの森》
制作年不明、個人蔵 Collection privée


元々フランスでは、歴史画に対する関心が高く、風景画は歴史画に比べ価値の低い物と考えられていましたが
19世紀初頭、ロマン派と呼ばれる新しい芸術の動きにより、
「歴史画の背景」ではなく、風景そのものをテーマに作品が描かれるようになりました


19世紀中頃になると、自然をありのままに描こうとしたバルビゾン派の画家たちが、野外での観察によって農民や農村風景を写実的に描くようになります。
西洋では伝統的に、理想化された風景画がアトリエ内で制作されてきましたが、
その後の印象派の時代になると、画家は光の効果を求めて戸外で描くことを好むようになり、
自らの視点を通した自然の一瞬の移ろいを表現するようになりました


シャルル=フランソワ・ドービニー《アルモンドワの下草》
1872年、カミーユ・ピサロ美術館 ポントワーズ Pontoise,Musée Camille pissarro


展覧会ポスターにもなっているシャルル=フランソワ・ドービニーの《アルモンドワの下草》。
うっそうと生い茂る樹木の瑞々しさや水面のきらめきからは、詩情溢れる自然の美が感じられます

いつの時代も人々に寄り添い、四季の移ろいを伝え、人間の伴侶として時の流れを見続ける樹。
森林浴をするような気持ちで、心を癒していただければと思います




【東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館】

アクセス
【電車】
 ・ 「JR新宿駅西口」「丸ノ内線新宿駅・西新宿駅」「大江戸線新宿西口駅」より徒歩5分
【車】
 ・ 新宿ICより3分

イベント
 ギャラリートーク(当日自由参加)
  日時:4月22日(金)午後5時30分から
    4月23日(土)午後1時30分から
    いずれも30分程度

 ギャラリー★で★トーク・アート(要申込)
  日時:6月13日(月・休館日)
    午後2時から2時間程度
  定員:20名
    ※抽選の上当選者のみ6月6日までに参加券をお送り致します。
  参加費1,000円(観覧料 不要)

詳細は、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館HPにてご確認下さい
http://www.sjnk-museum.org